エルグランド 3泊4日 付知峡・木曽馬籠の旅

仕事の都合で数日だけ時間が空いたので、3泊4日で岐阜と長野の南側周辺をエルグランドで車中泊旅に行きます。

行き先は・・もう寒い時期だしとりあえずは下呂温泉に入りたいな~程度しか考えずに、例によってほぼノープランで出発しました。

まずは中央高速に乗り信州方面に進み、八ヶ岳PAで私は【三分一湧水そば】と奥さんは豚丼でランチ。

【三分一湧水そば】は前回の車中泊で立ち寄ったスポットで、その時は湧水の見学のみだったのです(もう他店でそばを食べた後だので)が、今回はその名水で打ったそばを食べて見たくて、チョイスしました。

味は特に特徴は無かったですが美味しかったです。PAで美味しいそばが手軽に食べられるのはそば好きにとっては嬉しいですね。奥さんの豚丼も「普通に美味しいよ♪」という感想。

食後のおやつ代わりに駒ケ根高原の飲むヨーグルトを購入。普段の生活ではあまり飲まないので、珍しさも相まって美味しくいただきました。

この辺までは何んとなく近地元という感じですが、ここより西は「いよいよ旅のスタート」といった感じ。

岡谷JCTから南下して名古屋方面に進みます。奥さんが道中ネットで見つけた【杵原学校】という古い木造校舎を見たいという事で、飯田山本ICで高速を降りて、すぐ近くの【杵原学校】に向かいました。

 

【杵原学校】には小さな駐車場があり、一応観光物件という扱いですが、地元の小学生たちが校庭でサッカーしていたり、校舎入口の前で何やら集まってゲームしていたりと、【地元密着絶賛使用中!】という雰囲気。

子供の遊び場としてはしっかりと【現役】なんですよね・・。なぜか妙に心癒されました

実際のところ、観光物件としてのインパクトはそこまであるわけではなく、是非行ってみてください!と、お勧めできるような感じではないのですが、木造の渡り廊下、春は新入生を迎えたであろう大きな枝垂桜など、映画のロケ地になっただけのことはある素敵なロケーションでした。

今回の旅は隙間時間を使ったラフな旅なので、初日の一発目のスポットとしては、軽めの物件でちょうど良かったです。

「道の駅 花街道付知」で車中泊。

地元スーパーのキラヤ ピア店で買った総菜をレンチンします。

信州みそ使用のもつ煮、コロッケ、餃子で夕食。食後のデザートは信州リンゴの紅玉です。

(リンゴは蜜が多い新種系より、酸っぱい紅玉が好みです。小ぶりで酸味があって、ささっと洗って丸かじりが旨い)

奥さんはハーゲンダッツのチョコレート&華もち味。感想は「美味しいけど餅部分は微妙。2度目は無い」とのこと(^^;)

 

昨晩は早寝(9時頃に就寝)したので、6時前に起床しました。

起床直後、トイレに行ったとき朝焼けと雲海がとても綺麗でした。

こういう何気ない時にきれいな風景を見れると、とても得した気分ですね。地元でも冬に早朝に富士山の朝焼けを見れたりすると、テンション上がります(笑)

朝食はスーパーで買ったあんマーガリン入りコッペパンとコーヒーでささっと済ませ、付知峡を目指します。

 

付知峡の入り口には流しそうめんの店がありました。猛暑の折には人気なんでしょうね。

ひと気が無い早朝の渓谷はしっとりした雰囲気でいい感じ。

案内板を見て、さっそく遊歩道を歩きます。

想像より水量が多くて、滝の規模にしては迫力がありました。

周辺の岩も苔むしていて、俗にいう「ジブリの世界」が広がります。

他に観光客がいないので余計に幻想的に感じるのだと思います。やはり自然物件は早朝がいいですね。

遊歩道途中には吊橋もあってアドベンチャー感も楽しめます。

遊歩道の最後には河原に降りることもでき、自然発生的な石積もありました。

ここで折り返して駐車場に戻ります。

滝って一般的には納涼スポットだと思うんですが、実際は滝までの階段の上り下りで汗だくになったりしますよね。なので、滝は意外と夏以外が快適だと思います(笑) 貸し切り状態で、贅沢な「朝の散歩」でした。

 

次に寄ったのは「かしも産直市」。

野菜や総菜、杉製品が販売されていて、食品コーナーには地元のお客さんもたくさんいました。

特に季節の栗ご飯は速攻売り切れそうな勢いだったので、先に朴葉寿司 、味付あげなどのご当地グルメを買って車の冷蔵庫に入れてから、杉製品のショップを覗きました。

食品セクションとは対照的にこちらはちょっと今風のおしゃれな店です。

入り口にはカンナ削りの杉ボンボンがディスプレイされていて奥さんの購買意欲をワシづかみしてました( ̄▽ ̄;)

さまざまな木工商品がありましたが、車内も掃除できそうな小ぶりな箒、箸、ボンボン、皿を購入。

ボンボンは室内の湿気を吸ってくれるという商品ということで、天然の除湿剤として推し商品のようでした。

今回の旅は文字通りノープランなので、走りながら助手席の奥さんが次の目的地をネットで探すというスタイルなので、道中はのんびりしてるのかせかせかしてるのかわからない展開です(笑)。

でも奥さんが意外とサクッとおもしろいスポットを探してくれるので、私としては次にどこに向かっているのかよくわからない状況というが意外性がって楽しいです。

ということで、次に奥さんが探したスポットは「かしも明治座」という地方歌舞伎のスポット。

明治25年に造られた芝居小屋で、県指定重要文化財です。

ここがすごいのは現役バリバリで、中村勘九郎・七之助さんなどのビッグネームの公演やクラシックコンサートが開催されているそうです。坂本龍一氏のサインもありました。

建物に入るとガイドさんが建物の説明や当時の様子を説明してくれます。杉の産地なのでさぞかし贅沢な木材を使った造りかと思いきや、地元の立派な木材は全て幕府に収めるもので地元民は安い木材しか使えなかったとの事。もし無断で木を切ったら「枝一本 腕一本」と、厳罰に処されたのだそうです。木1本を伐採したら死刑の事もあったとか・・・。このお話が一番印象的でした。

緞帳も地元の女性達の手作りで、住民の屋号を絵にしているそうです。

これも当時の物がそのまま残っていて、貴重です。

2階のバックヤードにはたくさんのサインが書かれています。

見学料は無料なので、屋根修復のための寄付(屋根板を購入してそれを寄付するシステム)をして、奥さんは土産に緞帳をモチーフにした和手ぬぐいを購入しました。

ガイドでは、舞台や花道の見学はもちろん、地下の「奈落」も見れます。(「奈落の底」の語源となった舞台装置)。

小道具・大道具の倉庫などもあり、とても中身充実の見学でした。

 

下呂温泉に向かう途中で、地元グルメの「鶏ちゃん焼き」で有名な定食屋「まるはち食堂」に行きました。

鶏ちゃん焼きは以前の車中泊で、車内飯としてスーパーでたれに漬け込んであるものを買ってレンジメートで炒めて食べたことがあるのですが、ニンニクの香りが車内に充満してたいへんだったので、今回は外食にしました。

「鶏ちゃん焼き」の味は焼肉のたれみたいな味でニンニクがきいて、万人受けする味だと思います。

この店は自分で焼くスタイルで、ジンギスカンみたいなドーム型の鍋に紙が敷いてあって、ずっと混ぜ合わせながら汁けがなくなるまで焼いて食べます。

最初はキャベツのボリュームがすごいのですが、焼くとかなりかさが減るので、意外と女性でもペロリと食べれる感じです。なので、私はラーメンも注文しました。

あっさり系なのですが、鶏の出汁がものすごく濃くてとても美味しかったです。敬ちゃん焼きとの相性もバッチリでした。

いよいよ下呂温泉です。随分前(20代の頃)に行ったことがるのですが、水分昔なので、ほぼ初見です。

実際、街の風景はあまり記憶になくて、とにかく温泉が熱かったという思いでしかないんですよ(^^;)

街の中心には川が流れていて、その周辺に温泉宿が密集していて、温泉街感が楽しめます。

エルグランドのサイズだと、若干車幅は気になりますが古い温泉街の中心部まで気軽に行けますね。かつて、7m超のトラックベースのキャンピングカーで城崎温泉街に突入しした際には奇跡的に駐車場に停められましたが、駐車場への出入口がかなり狭くて、対向車のドライバーの「ええぇ??マジかよ・・」という表情が忘れられません(^^;)

 

「小川屋」の貸切温泉に入りました。

広くて明るくてイイ感じです。泉質は少しぬりがある肌触りが特徴でした。硫黄の香りはあまり感じませんでした。

個人的には硫黄の香りガツン系が好きなのですが、長湯しやすいとても良いお湯でした。

 

湯上りに「下呂プリン」を食べました。

温泉街には意外と若い人が多かったのですが、この店周辺は特に年齢層が若い感じ。

若干場違いな感じでしたが、下呂プリンを買って店前のベンチで食べました。

「レトロ」という種類が人気の様だったのでそれをチョイス。確かに昔ながらのなつかしい系の美味しいプリンでした。

一時期にめっちゃヒットしたなめらかプリンもいいけど、原点回帰もいいですね。

 

温泉街に神社がありました。

カエルがモチーフの珍しい演出でした。何の意味があるのかはよくわかりませんでした(^^;)

他に、もっと由緒正しそうな神社があったのですが、すごい階段の上なので、参拝は断念しました・・。

 

温泉街の近くにある「下呂温泉合掌村」に寄りました。

5棟ほどの茅葺集落を再現した博物館です。当時の富豪と庶民の家の両方の屋内の見学ができて、面白かったです。

園内に鯉がいる池があって、餌やりなんかも楽しめます。


村内にはいくつかの施設があします。「竹原文学楽記念館」では、人形歌舞伎などの人形のコレクションがずらりと展示さており、圧巻でした。

昔の陶器の人形って素朴でいいんですね。お菊人形みたいのは怖いけど(^^;)

 

「円空館」には、生涯で12万体の仏像を彫ったとされる岐阜生まれの僧侶「円空」の偉業を紹介しています。

一刀彫のような力強さが感じられるシンプルな仏像が多いです。

中には、シンプルすぎるでしょう‥というものあって、12万体となるとスピード勝負なのか・・良くも悪くも粗削りながらオーラを感じる仏像でした。

 

この日は「道の駅 古今伝授の里やまと」で車中泊。

夕食は、かしも産直市でかっておいた栗ご飯、朴葉寿司と、ここの道の駅で買った明宝ハム。

栗ご飯は安定のおいしさ。朴葉寿司は、昔この地方の農家のお弁当だったという具だくさんのおにぎり。具はキャラブキ、キノコ、サーモン、綱、シジミでした。優しい酸味の酢飯と一緒に味わいます。何個でも食べれそう~♪

そして岐阜といえば外せない明宝ハム!適度な厚みでスライスして生で食べるのが美味しい。生の方がスモーキーな香りが感じられて、酒のアテに最高です。

翌朝は明宝ハム入りのピザと豆パン。車中泊で愛用しているレンジ専用調理器具【レンジメート】でカリっと温めます。美味!

 

2日目の観光は郡上八幡の鍾乳洞巡り。

周辺に4カ所ほどの鍾乳洞が密集している不思議なエリア。

その中から今回は2カ所の鍾乳洞に行きました。まずは一番、メジャーであろう「大滝鍾乳洞」へ。

まずは入り口まで小さいケーブルカーで昇るという、アクセスが面白い。アドベンチャー感が味わえます。

洞内は通路脇にスゴイ水量の川がごうごうと流れていて、チョイビビります(^^;)

多種多様の鍾乳石があるのと、水量が豊富なところが特徴のようでした。

 

次は「深山鍾乳洞」へ。

ゲートを入ると地面にカルスト台地にあるような白く大きな岩がゴロゴロしています。

この景色はここの特徴なのではないでしょうか。

こちらの鍾乳洞は立体迷路型が特徴との事。要所要所にあるカラフルなライトアップが、インスタ映え狙いか?という印象です(^^;)

 

かなり洞内は自然のままの姿で残されていて、この先「未開銅」という看板が数か所ありました。

最後に階段含めかなり急な登りがあり、やっと洞窟から出ることができます。そして、そこには絶景が!

かなり高い場所まで登ってたのだと実感できる風景に出会えます。

ここで少し休んで、次の目的地を探しました。

そろそろ旅簿折り返し地点なので、帰路方面に向いながら立ち寄りスポットを探します。

少し関東方面に戻ったところにある「馬籠宿」に行くことにしました。

いままで馬籠・妻籠エリアは縁がなく行ったことが無かったので丁度良かったです。

休憩後、山中の階段を下ると駐車場に到着。想像以上の運動量で疲れました・・。

 

馬籠宿に着くころは丁度お昼時だったので、ネットで評判の蕎麦屋に行きました。

「中井筒屋」で名物の「大根そば」とざるそばを注文。大根がサクサクして美味しかったです。でもまだ腹6分目くらいだったので、少し歩いて2軒目はしごしました。

「丸治屋」で暖かいかけそばをいただき、おくさんは五平餅をオーダーしました。

五平餅はよくある小判型では無くて串団子のスタイルで、すごく餅が柔らかく外はカリっと中はモチっとしていてかなり美味しかったです。奥さんも、過去一美味しい五平餅だ!ととても気に入っていました。

そばは2軒とも、のど越しよく甘みのあるつゆと相まってとても美味しいお蕎麦でした。価格もリーズナブルで、美味しいそばです。有名なそば処の手打ちそばも旅のグルメとしてはおいしいですが、個人的にはこういう気軽にはしごできるお手軽場蕎麦屋が好きですね。

 

土産店も点在しています。その中でも創業元治元年の店「山城屋」で木製のぐい飲みを買って、車内でで日本酒飲みました(笑) 木の香りがして晩酌が楽しみになりました。木製なので車内で割れる心配が無いのも良いです。

 

奥さんは川上屋という和菓子屋で季節の栗饅頭を購入。こちらもあとで車内で食べましたが、大きな栗が乘っていて食べ応え満点。甘さ控えめで栗の風味を引き立てています。これも栗の和菓子の中では過去一だと、かなりの高評価でした。

 

私たちは宿場の北側から歩いたので、坂を下る方向で散策しました。

下りながら遠くに山々が見えて、島崎藤村の「木曽路は全て山の中である」を実感しました。

水車は動いていなかったけど、雰囲気はいい感じ。

残念ながら「本陣資料館」が休館日だったので「清水屋資料館」に寄りました。おばあちゃんが一人で店番していて、簡単な説明をしてくれてほのぼのしました。

島崎藤村の手紙や、掛け軸、江戸時代の書画陶磁器が展示されていました。

こじんまりとした資料館ですが、当時の雰囲気をしっとりと感じることができました。 

 

馬籠宿の一番下(坂を下る方向で観光しました)にいくと、そちら側が観光の玄関口だったみたいで、売店とバスターミナルになっていてインバウンド客で賑わっていました。海外の方々はここから妻籠宿までトレッキングをされる方が多いとの事、さすがフィジカルが違います(^^;)。

そこで折り返して、坂を登りながら駐車場まで戻りました。坂の上には高札場後があって、当時の様子が復元されています。さらに少し登ると見晴台があってそこから周囲の山々が見渡せます。

 

これで一通り馬籠宿の観光が終わりました。

 

いままでは似たスポットでもっと諏訪湖寄りの「奈良井宿」が好きで何度か行ったことがあるのですが、どんどん観光化されてしまったので最近は全然いっていなかったので、奈良井宿より有名な馬籠宿はどうなのかなと思ってました。

(ここで言っている観光化とは、そのスポットに関係ないものを扱う土産屋やスイーツ店などが増えていて、なんとなくどこも同じで興ざめしてしまう状態という意味です(^^;))

意外とこちらは観光化されていなくて、楽しかったです。

想像していたよりも小規模でしたがその分中身がキュッと詰まっていて見ごたえはありました。

こういう旧宿場スポットは似た場所が多いように感じますが、馬籠は坂が一つの特徴なのかな・・。個性があったような気がしました。

 

 

この後はさらに諏訪湖方面に走って「道の駅 大桑」で車中泊。ここが今回最後の車中泊です。

夕食は初日の「かしも産直市」で買った味付きお揚げと、地元スーパーまるとしで買った総菜です。

お揚げはほんのりピリ辛の醤油味で日本酒に合うし、ご飯も進む味付けです。

昼間食べた栗まんじゅうの残りを食後のデザートに頂きました。やっぱり大きな栗と曽於周りのクリーミ―な栗きんとんは絶品でした。

 

4日目の朝、いよいよ今日帰ります。

朝になって気が付いたのですが、この道の駅、すごい勾配でした。ちょうど頭の方が高い位置だったのであまり違和感は無かったです。

帰り際に道の駅で一番人気という野沢菜の時雨と地酒七笑を買いました。

 

帰路に向いながらもニッチな観光スポットを2件廻りました。

最初は「木曽の桟あ(かけはし)」です。木曽川に沿って断崖雪壁に掛けた橋の遺構です。新潟の「親不知・子知」みたいな感じですかね。

一見どの部分のことかわかりませんでしたが、川面近くの石積みの部分のようです。一部修復再現するとか、もう少しわかりやすく紹介して欲しかったですね(^^;) それでも、すごい交通の難所だったという事は解りました。

 

2件目は「鬼渕鉄橋」。日本では大正時代になってようやく国産の鉄の橋が作れるようになったそうで、現存する日本最古の鉄橋(トラス橋)です。赤さびにロマンを感じます(笑) 

青い空と錆びた鉄橋、その下には木曽川が流れています。いいですね~・・(笑)

新旧の橋が仲良く並んでいるのもいいですね。 駐車場は無いので路地の路肩に停めて見学しました。

 

次は運転中に偶然見つけたスポットです。「福島宿」の看板が見えたので、寄ってみました。

思いがけず、今回2件目の宿場です。随分小規模な宿場ですが、人が少なくて雰囲気は良かったです。

私たちは基本的の人混みが苦手なので、メジャーで混んでいるスポットよりも、少し鄙びていて静かなスポットに心惹かれます。

 

偶然にも宿場のすぐ近くに、さっきの道の駅で買った地酒七笑の酒蔵があったので寄ってみました。歴史をを感じる素敵な建物で、試飲コーナーもありました。コインを買ってセルフで試飲するシステムでした。おくさんが試飲した中でフルーティーな秋季限定の純米吟醸生酒と、ワンカップ七笑を購入。

生酒は要冷蔵なのですが冷蔵庫付のキャンピングカーならOKです! ワンカップも買ったのは、ここの酒蔵の特徴は毎日飲んでも飽きない味わいらしいので、それをワンカップで味わうことにしました。

 

酒蔵の裏にはすごく綺麗な図書館があったので、ここで少し島崎藤村の「夜明け前」を読んでみたいと思って立ち寄りました(読んだことが無いので・・)。

入り口近くに藤村コーナーがありました。小一時間、さわりだけ館内で読みました。旅先の図書館って落ち着いていいですね。

なんだか少しリセットできて、また新鮮な気分で旅が続けられます。

 

「関所跡資料館」があったので、そこにも寄ってみました。

こちらの関所は碓氷・箱根・新居と並ぶ四大関所で、「女改め」と「鉄砲改め」に特化していたのが特徴だそうです。

 受付のおばさんに「山村代官下屋敷」を勧められたので、そちらとの共通券を買い訪れてみました。

山村代官下屋敷」までは少し距離があるので車で移動しました。

先ほどの関所の代官だった山村代官のお屋敷です。四大関所の代官なので相当の権力を持っていたようで、お屋敷の規模もすごいです。

20個の日本庭園があったそうで、この屋敷はその一部のようです。脳内では「お主もワルよのう・・」という悪代官が連想されますが、こちらの代官様はかなり民に愛された有能な方だったようです(関所の受付のおばさんが、山村代官愛を熱弁していましたから)。

 

昼食はネット検索で高評価の「ラーメン55」へ。人気店のようで、店前に数名が並んでいました。

王道のラーメン餃子セットとチャーハンを注文。少し甘めのスープ、たっぷりのチャーシューの昔ながらの中華そばです。

ボリュームもあって、とても美味しかったです。特にスープの味が気に入りました。奥さんは餃子の味がしっかりしていて気に入ったそうです。

お客さんは観光客と常連さんの両方がいて、とても賑わっていました。

 

最後の立ち寄りスポットは「道の駅 木曽ならかわ」です。

地元の木曽ヒノキを使った漆器作りを紹介する施設が充実していて、ちょっとした博物館のようで、見ごたえ十分!

長野オリンピックのメダルはここの漆器の技術を駆使して製作されたそうです。

最近のパリオリンピックのようなメッキがすぐ剥げるような代物ではなく、工芸品に近いメダルだったんでしょうね。日本の誇りです。

 

2階には個性的なアート作品や、伝統的な家具まで展示物も様々で、まるで美術館さながら。

ここで、今回の観光はおしまいです。岡部まで下道で、そこからは高速に乗って家までひた走ります。

 

途中の八ヶ岳PAで、八ヶ岳高原の生シュークリームを買いました。

皮が最中みたいに薄くて中にたっぷりカスタードクリームが入っていて美味しかったです。

 

家に着いたのは夜8時を過ぎていました。

3泊4日の完全ノープラン旅でしたが、終わってみればたくさんの観光スポットに寄って、それぞれに楽しい思い出があります。

長野・岐阜は何度も観光で音連れていますが、範囲も広いのでまだまだ見知らぬスポットがたくさんあるでしょう。

また機会があったらこのエリアの近隣を深堀してみたいです。


家に帰って、夕食です。

道の駅や産直市で買った残りの総菜達をキャンピングカーの冷蔵庫から出して、ささっと簡単に「旅の名残ごはんを頂きます。

この名残ごはんは旅のおまけみたいで楽しいので、もっと大きな冷蔵庫が欲しくなりますね(笑)

 

今回の名残ごはんのメインは初日のスーパーキラヤ ピア店で買った〈遠山ジンギス〉です。

車中飯にすると、車内のにおいが気になると思うので、土産にして家で頂きました。ザ・肉というパンチが合って濃いめの味でご飯が進みました。美味しかったです。

 

もう今年もあと半月で終わり。年内はタウンエースのキャンピングカーを製作してまして、おそらく販売は来年になりそうです。

そのあとは、メルセデスベンツのバンをベースにしたキャンピングカーのデモカーを造り始めます。

キッチンは簡単な車内飯なら十分作れるスペースを確保して、エルグランドよりも調理もしてみたいという奥さんの希望もありました。

冷蔵庫もサイズアップして地元野菜もたくさん買って(余ったら家で使えばいいので)、車内飯をもう少し本格的にしてみたいとのこと。

エルグランドだと道の駅の惣菜と地元スーパーの総菜をレンチンするのがメインなので、簡単で地元っぽいのが味わえるのはとても手軽で良いのですけどね。

でもエルグランドの機動性は気に入っているので、まだまだこの車も稼働していきます。

先日、冬用のシェラフも新しいのを購入したので、そのレビューも上げる予定です。