伊豆半島に3泊4日の車中泊に出かけた。(一昨年の2月の旅行記です)
車はハイルーフ・スーパーロングのキャラバン。
いつも伊豆半島というと東側のルートを海沿いに走ることが多いので、今回は知っているようであまり知らない西伊豆や南伊豆をメインに巡ろうと思う。
とりあえず沼津から半島に入りランチを食べるのだが、沼津港の海鮮ランチではあまりいつもと変わり映えがしないので、ここはあえて沼津港を通り越し、ネットで見つけた「長浜シーフード」というレトロ感あふれる店に寄ってみた。
第一印象は「昭和のスナックのようなレトロな外観」。
ネット情報ではおばあちゃんが一人で営業しているから、時間に余裕があるほうが良いと書かれていた。
入店したのが1時だったが、他に客はいない。おそるおそる店に入ると座敷席でおばあちゃんが昼寝していた(笑)
なんか起こしてしまって申し訳ないような雰囲気になったが、明るく「いらっしゃ~い」といいながら起き上がってくれました(^^;)
マグロ丼を注文。これで1000円は安いくて旨い! 噂通りのコスパ最高の店だった。
事前の情報が無ければスルーしてしまいそうな店だが、時間に余裕があるのなら、一度訪れてみてはいかがだろうか。
長浜シーフードの近くにみかんの直売所の看板をみつけ、寄ってみた。
「寿太郎みかん」という品種で、昔ながらのさっぱりとした甘みのみかんだ。
最近の品種改良の超甘みかんもいいが、こういう子供の頃に食べた味のみかんもいいものだ。
次は、西伊豆の肩のところにスプーンのように突き出た「大瀬崎」。
なかなかの絶景スポットだ。
砂嘴(さし)という、波で砂が運ばれて形成された地形で、特に近くの高台になっている展望スポットかのビューがすばらしい。
砂嘴の端の方まで歩けるようなので、歩いてみた。
海の透明度があり、陽に透かされて煌めいている。
大瀬神社、大瀬灯台、神池などが点在していて、樹齢1000年以上のビャクシンなど、ちょっとスピリチュアルな雰囲気に満ちた遊歩道。
神池には鯉の餌の自販機があったので買って餌やりしてみたが、あまり鯉が寄ってこない・・(^^;)
満腹なのか・・
海の近くなのに淡水という不思議な湖として、伊豆の七不思議にかぞえられているらしい。
30分からゆっくりしても1時間程度で巡れる遊歩道なので、時間に余裕があればおすすめのスポット。
急ぎの場合は、県道17号沿いの「富士山ビュースポット西浦江梨」というパーキングから大瀬崎全景と富士山のビューを楽しもう。
西伊豆から駿河湾なめの富士山ビュー。
西伊豆の海岸線は東伊豆よりも交通量が少なく、スーパーロングのキャラバンでも運転はノーストレス。
ウチでは次回からがこの廻り方が定着しそうだ。
南下して「道の駅 くるら戸田」へ。
海岸から少し内陸に入った場所にあり、温泉施設と売店食堂があるコンパクトで静かな道の駅だ。
地元の名物タカアシガニの甲羅をペイントしたオブジェが目を引く。
近海の深海魚を紹介をしている展示コーナーでは深海魚をモチーフにしたアート作品の販売があり、売店では深海グッズが目白押し。
かなり「深海推し」している感じ。
金目や深海サメのバーガーなど、オリジナルの商品が人気のようだが、ここではキャラメルソフトを購入。
これにも深海に生息しているメンダコがプリントとされたクッキーが添えられていた(笑)
西伊豆のメジャーなスポット「恋人岬」で夕陽を堪能。
夕陽に限らず、ここからの景色はなかなかのもの。
今夜は「道の駅 花の三聖苑 伊豆松崎」泊。
少し内陸に入った静かな道の駅だ。
敷地内に3棟の歴史的な建物が移築復元されていて、地元の偉人の功績などを紹介している。
夕食は途中のマックスバリューで買ったやきとりをアテに一杯やって、カツをレンチンしてレトルトカレーでカツカレーに。
翌朝はこれもマックスバリューで買っておいたパンやサラダで朝食。
コーヒーはIHに小さいキャンプ用のヤカンでお湯を沸かして、モンカフェで淹れるスタイル。
南伊豆に向け走り、夕日ヶ丘展望広場で休憩。
高外から見下ろす西伊豆の海を堪能できる。風が強くてゆっくりする感じではなかったが、
謎の猿のオブジェがあったりして、休憩には良いスポット。桜の木もあり、おそらく河津さくらであろう、もう咲いていた。
伊豆最南端の道の駅、「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」に到着。
道の駅のすぐ裏手の青野川沿いに河津桜の並木が開花中!
まだ5~6分咲き程度だが、十分に美しい。
河津桜の花見は3回目だが、いつ見てもいいものだ。
ソメイヨシノもいいが、色が濃くて見ごたえがあり、比較的郊外でのんびりと花見ができるのがいい。
道の駅では魚の燻製と「焼きはんば」という地元の特産品を購入。
ネットで評判が良かった「らーめん永吉丸」に。
店内のBGMは想像通りに矢沢永吉(^^;)
つけ麺と味噌ラーメンをオーダー。つけめんは魚介の出汁が利いていて、みそもおいしかった。
特に特徴があるわけではないが、全体的に「旨い」といった印象。
店前の駐車場は狭く、少し離れた第二駐車場に停めたが、そこもさほど広くは無いのでスーパーロングの車体はまわりにかなり圧迫感を与えてしまい、ちょっと申し訳なかった。
しかも駐車場の出入り口の場所しか開いていなかったので、奥の車は駐車場から出るときにキャラバンが壁の様に邪魔だったろう・・。すまん。
今回の車中泊旅のメインは河津桜ではなく、下田の観光。
いままで伊豆半島は数えきれないほどドライブしているが、「そういえば下田の観光をしっかりとしたことがなったな」と思い、じっくり歩いてみようと思ったのが始まりだ。
「道の駅開港下田みなと」は駐車場があまり広くないので、隣の「まどが浜海遊公園」に車を停めて下田観光をすることにした。
下田駅まで15分ほど歩いて、
下田名物なまこ壁の建物が点在していて、下田のイメージそのまま。
途中、平井というパン屋さんでアンパン3種を購入。
「旧澤村邸」という大正時代に建てられたなまこ壁の無料の休憩所でちょっと休憩。
ペリー艦隊上陸の碑の近くのベンチで買ったアンパンを喫食。
とりあえず桜庭入り白あんの桜あんぱんを食べてみたが、パン生地がもちっとしておいしかった。
下田駅まで歩いて戻ったが、これ以上歩くのはしんどいので海遊公園まではバスで移動。
城ケ崎まで走って、「We home Villa 城ケ崎」というペンションの家族風呂を日帰りで入浴。
ヘアピンカーブ内という立地で、建物と駐車場のアクセスが離れていて夜で暗かったせいもあり、少しアクセスがわかりにくかったが、1400円とリーズナブルなので良かった。
この日は「道の駅 伊東マリンタウン」泊。
超メジャーな道の駅だけあって、すでにキャンピングカーがたくさん停車していた。
でも、台数の割にはとても秩序が保たれていて、よくニュースでディスられているようなマナー違反などは皆無。
皆、一定の距離間と親近感が感じられる「ヴィレッジ」的な仲間感覚がおもしろかった。
下田のあんぱんの残りや「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」で買った魚の燻製をアテに晩酌。
この燻製がとても美味しかった。
燻製の香りと濃厚な旨味が相まって、最高のつまみだ。
翌朝は道の駅で買っておいたブランド卵「下田ブルー」を目玉焼きにした。
なんといっても淡いブルーの殻と黄身が薄い黄色が特徴。広い土地で放し飼いの自然養鶏で、安全な食材らしい。味はさほど違いは感じられなかったけど、この外観はちょっと引かれるものがあった。道の駅ではたまに地元の卵が売られているので、朝食の目玉焼きやTKG用に丁度良い。
食後、少しマリンタウン周辺を散策。マリーナも併設されていてちょっとリゾート気分(笑)
海も綺麗で海鮮が食べられて温泉もあって、首都圏からも近い。これからも車中泊の人気スポットなのだろうな・・。
でもほかにも伊豆半島にはもっと隠れた良きスポットがあるはず。今後はもっと深堀りしていこうと思う。