全長7m超のキャンピングカーで行く 秘境黒部のトロッコ列車の旅

今回は長年の夢だった「黒部渓谷トロッコ列車」に乘る旅に出かける!

 

午後に納車を終えて、仕事がひと段落したところで出発。

中央道・長野道と走り、夕方梓川SAで停まってそのまま停泊することにした。

室内でネット見ながら、行きの双葉SAで買っておいた海老カツ巻き寿司と焼き鯖寿司を喫食。

海老カツ巻き寿司は天むすを酢飯で作ったような味で、とても食べやすくおやつ替わりにあっという間にぺろりと1本たべてしまった。

 

そのまま寝落ちしてしまい、目が覚めたのは7時過ぎ。

ぼーっとしたままフードコートに行って、夕食に諏訪名物のハルピンラーメンを食べた。

甘辛いスープで、かなり辛味は強かったかな。

とにかく眠気が覚めるようなパンチのある味だった。

 

 

食後はまた室内でうだうだと過ごし、早めに就寝。

 

実質明日から始まる旅に備えてかなりゆっくりと過ごせた。

これが前乗りの良いところで、午後出発して夜までに50kmでも100kmでも進んだところで一泊できると次の日の行動がすごく楽になる。

しかも高速料金の深夜割引も適応されるのでいいことづくめだ。

 

 

次の日、朝から移動になるので朝食は家から持ってきたサラダとトーストでささっとすませ、富山に向かってひたすら走る。

黒部渓谷鉄道の宇奈月駅に着いたもは午前10時頃。

道中は晴天だったのにここはどんより曇り空・・。

せっかくのトロッコ列車は晴天の時に乗りたいので、乗車は明日の天気回復にきたいして今日はパス。

駅前駐車場に1泊1500円のトラックを停めてとりあえず周辺を散策することにした。

駅前に釜めしの自販機を発見。

購入を迷ったがとりあえずはパス。

 

先ほどの黒部渓谷鉄道の宇奈月駅と隣接する形で富山地方鉄道本線の宇奈月温泉駅がある。

電車でアクセスする場合は海側の富山駅から富山地方鉄道本線で宇奈月温泉駅まで来てから黒部渓谷鉄道に乗り換えることになる。

 

宇奈月温泉駅はなかなか渋い温泉街で、駅前には湯量豊富な宇奈月温泉らしい 温泉の噴水が駅のシンボルになっている。

他にも足湯もあって、温泉街の雰囲気を盛り上げている。

昼時だったので、ささや食堂という昔ながらの定食屋に入りラーメンと焼きめしを注文。

昭和の街中華の佇まいで、ラーメンのスープは塩と醤油の間のような微妙な味わいで、旨かった。

ネットを見たら明日の方が転記が良いようなので、今日はこのまま街歩きをすることにした。

 

宇奈月温泉駅に併設されたカフェ「アルペン チーズケーキ」で、賞味期限10分というこの辺では有らしいチーズケーキを食べてみた。

キンキンに冷やしたガラスドームの中にピラミッド型のチーズケーキが鎮座している。

ベリーソースをかけて食べるのだが、たしかにくちどけはすごくいい感じでムースのようなまろやかさ。

チーズは濃厚だが後味はすっきりしていて、丁寧に作られている感じが伝わってくる。

660円と少々高め気もするが、味は旨いし、ビジュアルも申し分ない。奥さんはスコップ型のスプーンも可愛いと大満足の様子だった。

ランチもおやつも済ませて少し時間を持て余しできたので、足湯に入ってみた。

そのとたん、土砂降りの雨は降りだして、雨宿り代わりに足湯に来る観光客がちらほら。

ネットで観光情報を見ているうちに雨が小降りになったのでその間に急いでトラックに戻った。

駅前の駐車場で1泊できるるのは車中泊向きのスポットだ。

道の駅と違って有料だが、その分堂々と車中にいることができるので、自分の車をベース基地にして徒歩圏内でいろいろ観光はもちろん、時間つぶしもできる。

 

しばらくすると晴れ間が出てきたので、渓谷沿いの「やまびこ遊歩道」に行ってみることにした。

 

遊歩道の出発地点のトロッコ広場には、トロッコ鉄道が鉄橋を渡る模型やトロッコ列車の車体展示などがありちょっと楽しい感じ。

昔はトロッコ列車が走っていた軌道敷と鉄橋・トンネルが遊歩道として整備されているので、比較的平坦で歩きやすい遊歩道だ。

やまびこ橋という鉄橋からはトロッコ列車が走る様子を眺めることもでき、車掌さんや乗客たちが手を振ってくれる。

 

 

↑やまびこ橋からトロッコ列車を望む。

明日の乗車が待ちきれないぞー-!

遊歩道は宇奈月ダムのすぐ先のとちの湯という温泉まであるのだが、私たちはダムまで行って引き返した。

遊歩道の見所としてはさっきの鉄橋とダムの放水かな。

真上から囂々と落ちる大迫力のダム。高所恐怖症の奥さんは少しビビるほどだった。

 

歩いて汗をかいたので、うなずき温泉郷までもどって「宇奈月温泉ホテル」の貸し切り風呂に入湯。

大き目の貸切風呂でお湯は熱め。源泉は90度以上あるらしい。

遊歩道で運動して、熱めの温泉を満喫して、まだトロッコ列車に乗っていないのだが、なかなか充実した1日だった。

 

 

宇奈月駅構内の売店でホタルイカと白エビを干物にした珍味を買って、晩酌タイム。

 

夕飯はこれも駅の売店で買った「白エビの押寿司」を喫食。

この白エビの押寿司は予約販売で、昼間に予約して夕方に受け取った。値段は1つ3500円、かなり値は張るが一面に敷きつけられた白エビとこんぶの風味がとても上品な味わいの逸品だ。

 

これ、料亭で食べたら数切れでこの値段近くするんじゃないだろうか。

入れ物も寿司本体が茶色の巾着袋に入れてあって、上等な雰囲気だ。

 

これで明日晴天になればいう事ナシなのだが・・

 

 

 

日ごろの行いが良いのか翌日は晴天!

が移転で買ったフレンチトーストを軽く温めて朝食にした。

 

朝8時17分発のトロッコ列車に乗る!

帰りは途中下車する予定なので、行きは終点までの片道チケット1人3960円を購入。(チケットは時期により開通機関が異なり料金も変動する)

出発するときには駅員さんたちがみんな満面の笑みで手を振ってお見送りしてくれる。

 

停車駅は黒薙ー釣鐘ー欅平で、それぞれに温泉や見所が点在しているのだが、行きは一気に終点の欅平まで行く。

途中、遊歩道で歩いた場所と同じところを通るので鉄橋やダムを今度は車窓から見ることができる。

トロッコ列車はオープン型、窓付き、特別車両など種類があるのだが、臨場感を味わうにはもちろんオープン型だ。

窓も何もないので風が結構寒い。トンネルもたくさんあるので余計に寒いので何か羽織るものを持っていくのをおすすめする。

 

車窓からの眺めは想像以上の秘境感。

エメラルドグリーンの黒部川に迫りくるような山々の緑。

そして小さくかわいいプラットホーム。カーブではぜんごのトロッコがガタガタと曲がる姿が楽しい。

うるさくて寒い環境だけど、景色が綺麗でトロッコの高揚感であっという間の乗車時間だ。

1時間ちょっとで終点欅平に到着。

ここまでくるとより一層秘境な雰囲気に満ち満ちてくる。

5月下旬はまだ欅平駅エリアは一番奥まで行くことはできなくて、奥にある「名剣温泉」や「祖母谷温泉」には行けなかったのは残念だった。

手前にある「人食い岩」までは行くことができた。

岩が通路に覆いかぶさるように突き出ているので岩の手前にヘルメットが用意してあった。

もう一つの見所「欅平河原」には行くことができた。、

川沿いまで少し下って、黒部川と祖母谷川が合流する川の二股の姿や黒部川に架かる「奥鐘橋」を見上げることができる。

下の画僧、左側が祖母谷川で橋が架かっている右側が黒部川。

 

こんな秘境に架かる鉄橋はなかなかの絶景だ。

一通り歩いた頃に丁度昼時。

欅平駅の食堂で「くろべーつまみ揚げそば」を喫食。冷えた体に染み渡る・・。

よく見ると真っ黒いさつま揚げのような具が乘っている。

静岡の黒はんぺんとも違う、溶岩のような黒さ。中身は人参やレンコンなどの角切り根菜が入っていて、黒いのはイカ墨?

説明書きが見つけられずに、美味しいさつま揚げ入りそば。という認識で味わった。

 

駅構内にあったお楽しみガチャにトライ。

カプセルにはトロッコ列車の車掌姿のご当地キューピーと渋いストラップ(昭和の土産品的)が入っていたので、さっそくリュックに装着。

この旅の間はずっとつけておこう。

 

比較的短い滞在ではあったが十分に楽しめたので、12時28分発の電車で岐路に向かう。

最初の鐘釣駅で下車。

 

ここの見どころは3カ所あり、一つは「黒部万年雪」だ。

歩いてすぐのところに間近に雪渓を望む展望所があり、黒部川を挟んだ百貫山に積もった雪が落ちてきて堆積して夏でも溶けないという雪の塊を見ることができる。

こういう雪渓は近くで見ると埃や土が乘っていて、若干黒っぽくなっているので、あまり綺麗!というものでもないが、それでも希少でありがたみを感じる風景だった。

 

二つ目の見所は列車の「スイッチバック」が行われるという事。

確か箱根登山鉄道と同じで、昇ってから一旦止まって逆方向にバックして進む運行方式。

勾配のキツイ坂に採用される方式で貴重な体験ができる。

 

最後は「鐘釣河原温泉」。

河原沿いに天然の温泉が湧き出ている。川沿いに半分洞窟の中にお湯が溜まっている池がありそこが天然の露天風呂になっているというもの。さすがにそこに入浴する勇気は無いので、足だけいれて足湯として入湯した。

温度はぬるめ。ほぼ目線に流れる川と対岸の絶景を楽しみながら、長湯ができる自然の足湯を存分に満喫できた。

 

駅には毎冬ごとに雪の被害を避けるために近くの橋を撤去するなど、黒部の過酷な自然を物語る写真展示などがあり、楽しい滞在だった。

冷たい湧き水もおいしかった。

 

おさるのための吊り橋やヨーロッパの古城のような姿の発電所など、点在する見所を眺めながら、あっという間に列車は宇奈月駅に到着した。

1日トロッコ列車で遊んだあとは宇奈月を後にして、海方面に下る。

 

滑川市の海沿いにある「ほたるいかミュージアム」で停泊。

背後には雄大な立山連峰の勇姿が広がる。

 

ここは「道の駅ウェーブパークなめりかわ」が隣接していて、広い駐車場と24時間使用できるトイレがある。

平日ということもあり駐車場がガラガラで、一般客の邪魔にならずに車中泊ができる。

 

日本海と立山連峰の絶景に挟まれた、日本海側有数の紗周博スポットだ。

 

そしてトイレが可愛い。

海をモチーフにしたペイントが一面に描かれていて、奥さんはトイレに行くのが楽しみのようだった。

 

この日の夕食はスーパーで買った刺身と厚揚げとご当地ビールの「宇奈月ビール」。

〆にカップ麺をすすって、就寝。

 

翌朝は小雨交じりのあいにくの天気。

昨朝の残りのフレンチトーストで軽く済ませ、ミュージアムにGO!

ほたるいかをテーマにしたミュージアムで、漁のしくみやほたるいかに触れ合えるコーナーなど、子供でも楽しめるような博物館だ。

一番の見所は「ほたるいか発光ショー」だ。

真っ暗な室内で、ほたるいかが実際に発光する様子を見学できる。

これは漁が行われる春限定のショーで、スタッフがほたるいかの水槽に刺激を与えると一斉に青く光を放つ姿を間近で見学できるという貴重なもの。

写真や映像の撮影は不可なので、画で紹介できないのは残念だがとても神秘的で貴重な体験ができた。時期を確認の上、是非見学して欲しい。

 

売店でほたるいかのフライを喫食。 さっきまで神秘的だと感動していたイカを食べちゃう。人間っって残酷(^^;)

 

屋上には足湯もある。

雄大な日本海を眺めながら個室風に仕切られているという珍しいスタイルの足湯でリラックスできた。

 

海沿いに北上して「海の駅 蜃気楼」に到着。

ここは蜃気楼が見れるスポットで、広大な駐車場と海の駅がある。

海の駅の食堂でランチ。

食べたのは海鮮丼と幻の魚「ゲンゲ」の天ぷら。

ゲンゲとは『日本三大深湾・富山湾の深海魚で、全身をぬるぬるのゼラチン質でおおわれている魚で、大きなオタマジャクシのような魚です』という説明書きがあった。オタマジャクシと言われると微妙だが、天ぷらにするとふわふわぷにゅぷにゅした食感で、抹茶塩でさっぱりといただけて美味しかった。富山と言えばほたるいかと白エビが有名だが、このゲンゲも旅先の珍味としてはおすすめです。」

 

トラックの室内で少し休憩してから、ネットで見つけたスポット「YKKセンターハウス」に向かった。

 

日本が世界に誇るYKKの功績を紹介している無料の施設で、広い芝生に白くシンプルな建物が建ち、全体的にスタイリッシュな雰囲気。

 

ファスナーや窓の歴史や仕組みなど詳しく展示していて長期の車中泊の立ち寄りスポットしては箸休め的でちょうどよかった。

 

カフェも併設されていて、開放感がある空間で休憩がてらに甘いもの食べてまったりと静かな時間を過ごせた。

過度な期待をしなければそこそこ楽しめるスポットだ。


夕方になり、「カルナの館」という温浴施設で貸切風呂に入湯。

白濁&硫黄の香りでしっかりとパワーを感じられる良質の湯。

 

駐車場もとても広いので中型トラックでも端の方にしっかりと停められるのも嬉しい。

 

また海の駅蜃気楼に戻り、途中でスーパーに寄り総菜や弁当を買って夕飯にした。

食後のおやつに買ったおはぎが妙に美味しかった(普段あまり食べないようなものも車中泊の時って買ってしまうのだ)

 


翌朝、晴天!

バケットを軽く焼いてサラダとコーヒーで窓から海を見ながら朝食。

 

 

その後、トラック荷台の上のテラスに上ってのんびりしていたら、地元の蜃気楼愛好家のおばさんに話しかけられて、蜃気楼の話をいろいろ聞かせてもらった。ご自身が撮影したという蜃気楼の写真までもらってしまった。

 

(たくさん焼き増しした写真をストックしていて、話しながら配るのが楽しいようだ。)


停車位置は広い駐車場の端っこ&海寄り。

駐車場は日中でも2~3割程度しか埋まらないので、車中ハッカーらしき車も数台いて、連泊組も何台かいるようだった。

隣に「魚津おさかな天国」という直売所もあるので車中泊天国だ。

実はここには去年に、トラックをキャンピングカーに改造する前にこの大きさで車中泊を快適に運転できるのかという試乗をしたときにも車中泊をした場所で、左がその時の画像。

(トラックの前にあるのは「風の地平線」というオブジェ)

 

外見は窓が付く前なのですっきりしているがそれ以外はほぼ変化なし(^^;)

 

何かペイントをしようかとも思うのだけれど、このままだとほぼ商用車なのでどこで車中泊してもステルス性がハンパない。

風景に溶け込んで透明人間のように自由に行動できるという強みは捨てがたいのだ。

トラック荷台の屋根につけたテラスの上からみた景色。振り向くと立山連峰。

 

別の場所で撮った画像だがここでちょっとテラスの説明を。

 

テラスは1✖4材製で約2畳ほどの広さで、荷台後方部に取り付けている。

アクセスは室内からのみで、天井のハッチを開けてラダーをかけて昇る。

ラダーは普段はカウンターの横にベルトで留めて収納している。

(画像左下・わかりにくいけど右端に白いベルトで留めてあるのが見えると思う)

 

テラスには手すりなどの囲いが一切無いのでこの上で立ち上がるにはちょっと勇気がいるが、足を下にプラプラおろして座ると意外と安定感があるのだ。

 

 

寝転がれば大空を仰ぎ見ることができるので、いつかここに寝そべって満点の星空を見たいと思っている。


昼食は海の駅の売店で買った刺身とサトウのご飯で刺身定食。鮮度は抜群で値段も手ごろ。

 

窓際のカウンター席から海を見ながら「景色も御馳走」とか言いながら海鮮ランチを楽しんだ。

 

富山はとても車中ハッカーには居心地の良いエリアだと再認識。

食後は昼寝するか散歩するか・・

身も心もリラックスできる~!


少し暑かったが食後は少し街歩きをすることにした。

海沿いに「しんきろうロードを」南下していくとすぐ近くに「魚津の米騒動」として歴史的に有名な場所があった。

米騒動とは、大正時代に貧富の差が生まれ米不足・商人による米価つり上げにより、一般国民は米価高騰に悩まされていた。そんな折、魚津の漁師の奥さんたちが十二銀行の米倉庫前に集まり魚津町に寄港した商船に積み込む米を販売して欲しいと騒動になった。それがきっかけとなり全国に米騒動が広がって最終的には内閣総辞職にまでになった近代日本史に残る事態となったそうだ。

その十二銀行の米倉庫が現存しているのだ。

昔のフィッシャーマンズワイフは勇ましかったのだな・・。

他にも常夜灯や湧き水の井戸などもあり、歴史を感じる通りになっていた。

おしんきろうロードをさらに南下すると、大きな観覧車が見えてくる。

ミラージュランドという遊園地のような施設が見えてきた。実は蜃気楼の写真をくれたおばさんからここの乗り物券をもらっていたのだ(笑)

ミラージュランドは入園無料でアトラクションごとに料金を払うシステムなので、乗り物券で観覧車に乗ってみることにした。

子供の頃は全然怖くなかったのに妙に大人になってから観覧車に乗ると結構高くて怖い・・。これも老いなのか?( ̄▽ ̄;)

観覧車からの海の眺めは最高で、ここでも振り向くと立山連峰の雄大な姿を拝むことができた。

富山県民は広大な日本海と雄大な立山連峰の姿をとても誇りに思っているのだろうな。

 

ここまで結構な距離を歩いたのだがすぐ近くに「魚津水族館」という看板を見つけたので、行ってみることにした。

昭和の味わいがあるこじんまりとした水族館で、施設の外にも無料で観れるペンギンの水槽があったりして、かなり地域密着型な雰囲気。

展示は良くも悪くも普通な感じだが、とてもきれいに管理されていて好印象。

施設の老朽化により水槽に波が作れなくなったというお詫び看板など哀愁漂う一面もあり、応援したくなる水族館だった。私たちが来館して少しでも協力できたのならいいのだが・・。

 

 


グーグルで調べたらここまで3キロ以上歩いたことになる。

たしか寄り道しながら1時間弱歩いたし、とにあっく暑かった。

さすがに疲れたので帰りは路線バスで帰ることにした。

 

幸い、水族館にバス停から乗車し、道の駅蜃気楼の近くで降りてコンビに寄ってトラックに帰還( ̄▽ ̄;) 疲れた。

 

トラックに戻ってしばらくすると綺麗な夕陽を見ることができた。1日の終わりにふさわしい!

この日は疲れたのか、ネット中に寝落ちしてしまい、簡単パスタで夕食をささっとすませ、就寝。

したのもつかの間、スゴイ風で起こされた。

海からものすごく強い風が絶え間なく吹いてきて、トラックがゆさゆさ揺れる・・・

少し様子を見ていたが、奥さんがだんだん怖がってきたし、この揺れでは安眠できそうもないので、急遽移動することにした。

夜中の2時だ・・。勘弁してくれ・・(◎_◎;)

ここから一番近くの道の駅「道の駅うなづき」に移動した。なかなか寝付けないかと思ったが、疲れたのかすぐに寝てしまった。

 

翌朝はゆっくりめの8時起床。

道の駅でスタンプ帳やビールチョコとモルト麦茶を購入して出発。

富山の最後の観光スポットとして落差日本一の「称名滝」に向かう。

途中まで山道を走って上ったのだが、だんだん霧がすごくなってきた。駐車場にトラックを停めて滝が遠目に見えるところまで少し歩いてみたが

やはり霧で滝の上の方は見えそうもないので今回は見送ることにした。

滝までは1時間以上歩いて行かなくてはならないし、上部が見えないと一番の特徴である「落差日本一」が堪能できないのは残念過ぎるので、無念のリタイア。 しかし、遠目にもすごい迫力な滝であることがうかがえるので、リベンジ確定だ。

 

その後は2日前に停泊したほたるイカミュージアムの隣の「道の駅 なめりかわ」に寄って、レトルトカレーで昼ごはん。

 

道の駅の前の海をぼーっと眺めながら海岸に座ってネット見たり散歩したり、滑川の海岸でまったり。

滑川の駅が結構近そうなので、散歩がてら行ってみた。想像以上に小さい駅で店も少ない。

でも近くに「滑川市民交流プラザあいらぶ湯」という温泉施設があったのでそこで入湯。深海深層水のしょっぱいお風呂でスッキリ!

帰り道でスーパーで総菜を買いトラックに戻り、夕陽を眺めて夕食に。

メニューは刺身とポテサラ、魚のフライ。食後にバター餅を食べて就寝。

 

翌朝はトーストと目玉焼き、コーヒーの朝食。

食パンやバケットを買ってフライパンで軽く焼いて、目玉焼きやウインナーを焼くのがフライパン一つで手軽に作れる我が家定番の朝食スタイル。

今日で富山から帰るので、最後の海岸散歩。

今回は滑川のほたるいかミュージアム・道の駅 ウェブパークなめりかわ、海の駅蜃気楼にそれぞれ連泊して、とても濃い時間を過ごしたので、去るのが名残惜しい。

 

午前中には出発し、海沿いに新潟方面に進む。

「道の駅 越後 市振の関」でご当地グルメのタラ汁を味わう。お腹が空いていたのでラーメンも注文して、シェアした。

タラ汁は初めて本場のを食べたが、身がぷりぷりで肉厚。味噌とタラの旨味で五臓六腑に染み渡るおいしいさだ。

ここは新潟最西端の道の駅なので、ここからは新潟県の観光スタート。

海沿いにどんどん進み「親不知ピアパーク」に寄って海岸を散歩しながら休憩。

綺麗な海岸とウミガメのオブジェがある。この辺りはヒスイで有名なので記念にヒスイのお守り(小石)を購入。

上越市まで海沿いを走った。

ずっと海が近くて最高のドライブ。トラックは目縁が高いのでより遠くまで見渡せるので、ほんとうに絶景ドライブが楽しめた。

 

富山の称名滝の未練もあったので妙高・戸隠エリアの名瀑・苗名滝に向かった。

滝に向かって遊歩道がある。

途中で野生の猿を見つけたり、緑濃い森林浴を楽しんだりしながら歩き、吊橋を渡るとものすごい水量の迫力ある苗名滝が姿を現す。

トラックに戻って、途中の「道の駅 あらい」で買っておいた笹田だんごを食べて少し休憩。

 

ここを最後に一気に帰路に向かう。

高速に乗り、双葉SAで夕食にうどんをささっと食べて、そのままそこで停泊。

そのまま帰っても良かったのだが、奥さんが少し疲れが溜まってきたからここで泊まりたい。との事で1泊後乘りしてから帰路についた。

翌朝は6時に起きて家には昼前に到着。

今回の旅は富山の海と山を存分に楽しむことができた。

 

特に黒部のトロッコ列車は前から乗りたかったので、長年の希望が果たせて達成感もひとしお。

「ダイナミックな秘境の景色を楽しむ」というより「秘境の真っ只中に行った!」という臨場感がハンパなかった。

ここは絶対的におすすめのスポットだ。

(季節により行ける範囲が異なるので、要事前確認)

トロッコの駅前には大きな駐車場があり、しかも泊まり料金の設定があるので、車中泊しやすい。徒歩圏内に観光できる渋いスポットも点在しているので、トロッコ列車に乗る「晴れ待ち」も2泊くらいなら無理なくできそう。

 

そして、富山は道の駅をはじめとする海沿いの車中泊スポットもとても利用しやすく、土産品や総菜など手事な商品があるので適度にお金を落とすこともできる。車中ハッカーと店舗がWIN WINの関係でうまく付き合っていけるエリアのような気がする。

 

そんなわけで、都市部に行かなければ中型トラックでも駐車場に困ることなく、自然とグルメを存分に楽しむことができた富山県。

一見地味な県だが、掘り下げていけばまだまだ楽しい車中泊ができそうなポテンシャルを感じる。

今回はトラックで郊外を巡る5泊6日の旅だったが、次回はもう少し小さいサイズのキャンピングカーで都市部も含めて再訪したい大好きな県だ。