年内最後の旅は奥さんが前から行きたがっていた「宮崎県高千穂峡でボートに乗る」をメインにした旅に行くことにした。
雑誌で見たとかで2~3年前からずっと行きたいと言っていたのだ。
九州に直行してもいいのだが、私は高知で旨いかつおのたたきが食べたかったので、四国経由で期間も長めの2週間くらいで楽しむことにした。
さっそく新東名に乗り、清水PAで休憩。
トラック旅を楽しむにはこまめな休憩が必須!
長距離トラック業界では4時間走るごとに30分の休憩の義務化があって、『ヨンサンマル(430)休憩』と呼ばれているらしい。
ウチの場合は楽しいSAの寄り道もかねて230休憩(2時間走って30分休憩)を目安に走っている(笑)
清水PAにキッチンカーで富士宮産のいちごを使ったフローズンが売っていたので奥さんが喫食。 普通に旨かったらしい。
そのあと夕方4時頃に長篠PAで休憩がてらに明日の朝ごはん用のパンを購入。
さらに進み、草津PAでシャワー&お弁当を買って車内で夕食。
油淋鶏弁当とビールでお腹一杯になり、その後はパソコンでネットサーフィンでリラックスタイム。
SAのトラックエリアに駐車しているが断熱材をしっかり入れているので、周囲のトラック音はさほど気にならない。
あとは窓を小さめにしたのが功を奏したのかもしれない。
寝る前は少し寒かったので積んでいった小型の石油ファンヒーターを弱で使って丁度良い感じ。
室内も程よく温まったところで、就寝。
翌朝、あいにくの曇天。パンとコーヒーで軽く朝食を済ませ、午前中には淡路島に渡り「あわじハイウエイオアシス」で淡路大橋の眺望を堪能。
淡路と言えばタコ。ということで、たこ串を食べてみた。
車中泊の序盤ってなぜか異常なまでの食欲があって、ついつい買い食いしてしまう。でも、終盤になるとそれほどでもないのが不思議・・(^^;
お昼ごろ、四国の最初の観光スポット「阿波の土柱」に到着。
遊歩道が続く小山を登っていくと土柱を見ることができるのだが、想像以上にハードな登りで少し息が上がってしまった。
山頂までいくと、真下に土柱を見下ろすことができる。
下から多数の奇岩が突き出ている様子はなかなかのもの。へりの方まで行けるので結構なスリルがある。
しかし本来の土柱の醍醐味は下から仰ぎ見る姿だった。
山頂からゆるゆると遊歩道を下ると、開けた空間がになり、ドーーーーンと土柱の全貌が見えてくる。
う~ん。これはなかなかの迫力。
この土柱群は砂礫層の侵蝕によって作られたもので、天然記念物に指定されている貴重なもの。
アメリカのロッキー山脈とイタリアのチロルの土柱と阿波市にしかなく、世界三大奇勝と称されているそうだ。
遊歩道は逆回りもでき、逆回りの方が先にこの雄姿を拝める。
時間と体力を相談してここで引き返せばかなりイージーに鑑賞できるだろう。
過度な期待をすると若干がっかり感はあるかもしれないが、地層好きにはなかなか楽しめるスポット。行ってよかった。
次は結構メジャーな観光地「うだつの町並」へ。
「うだつが上がらない」の「うだつ」の語源になった有名な場所だ。
江戸から明治時代に作られた商人の家が並ぶ風情ある佇まいがいい感じ。
裕福な家でしか作ることができなった防火壁として造られた「うだつ」が今も残っていて、国の伝統的建造物群保存地区に指定されている。
もうとっくに昼の時間を回っていたのだがあまり食事処がなくて、ハズレが少ないであろうラーメンを食べることにした。
「一堂」といういまどきのパンチのあるラーメンで、一口サイズのギョーザが美味しかった。
お腹も満たされ、最後にうだつの町並みの中心的存在の「吉田家住宅」へ。
丁度、特別展で生け花と愛染グループBUAISOとコラボした「藍と光」というイベント開催中だった。
とにかく前衛的な生け花の迫力に圧倒されまくり。
逆に言うと、伝統的な建物の詫び錆び感が若干削がれてしまっていて、なんか微妙・・
奥さんは綺麗でラッキー!って感じだったけど、どうなんだろう・・
自分的には通常運行の時に来たかったかな・・
まあ、ね、これはこれで、日本の雅って感じでいいんだけど、なんか複雑(苦笑)
吉野川の沈下橋。
沈下橋自体は四万十川に行ったときにたくさん見たので特に珍しい風景ではなかったけど、地元の学生たちのチャリがあったりして、ちょっといい雰囲気だったので、撮影してみた。
なんか自然だけよりも人の気配と相まったほうが旅情度合いがアップして、なんかツボにはまっちゃった感じ。
「道の駅霧の森」に到着。ちょっと夕寝のつもりが2時間爆睡。
まあ車中泊あるあるですね・・。
もう動くのいやになっちゃって早々にレトルトカレーと冷凍コロッケをチンして夕食。
ここには日帰り温泉施設が併設されているはずなのだが見当たらない・・。
閉鎖されてしまったのかとと思ってお風呂はあきらめて寝てしまったが、翌朝明るくなってから気が付いたが川を挟んだ対岸の森の中に温泉施設がちゃんとあった。
ということで、朝風呂をいただき、すっきりとしたところでスタート!
3日目は高知のランドマーク、「高知城」に入城。
以前に間の前は通ったのだけれど、その時はあまり興味が無くて素通りしてしまったのをずっと後悔していて、今回はそのリベンジ。
国指定重要文化財だけあって、かなり見ごたえがあった。
国内で唯一、本丸の建物群がすべて現存している。お濠は三分の一ほどしか残ってなく堀の幅も半分程度になってしまったそうだが、それでも十分に当時の面影をガッツリと感じとれりことができる。
お濠に、雨の多い高知ならでは石垣の「雨仕舞い」という工夫が残っていた。
下の画像上段右から2番目のがそうなのだが、場内の水路の水が石垣から飛び出た石桶で排水される仕組みになっている。しかも16カ所残っている石桶の中には現役のものもあるのだとか。
城主だった山内家の家紋「三つ柏」は三菱のマークのルーツだという小ネタも紹介されていた。
午前中いっぱいかけてじっくりと城内を見学してから、車は城の有料Pに停めたまま、すぐ近くの「ひろめ市場」で昼食をとることにした。
お目当ては、もちろん「かつおのたたき」だ。
市場内は、いくつものテイクアウトできる店舗がありフードコートのように店内のテーブル席で食べることができる。
店頭で藁焼きの実演をしている店をはじめ、目移りするくらい様々なご当地のグルメが並ぶ。
かつおのたたき、トロ握り、鯛めし、クジラのユッケ、(奥さんは生ビも。しかも2杯も!ハンドルキーパーはつらい・・)と、気になったものをガッツリと買って、高知の味を存分に堪能できた。
どれもほんとうに美味しかった。
あとは天ぷら盛り合わせと精肉店で生肉、コロッケと竜田揚げなど車中飯用に買った。
全部で8千円くらい使ったがかなり満足度は高い買い物だった。
生肉は奥さんが「安い!安い!」と、随分買っていたが、やはり大きめの冷蔵庫があると強気で生鮮食料品を買ってしまうようだ(^^;)
午後は少し走って、三大鍾乳洞のひとつとされる「龍河洞」へ。
こちらは国指定の史蹟天然記念物。
約1kmの長めのコースで、しかも高低差が結構あり、湿気も多くて結構体力を使った・・。
この鍾乳洞の一番の見所は、弥生時代のツボが鍾乳石に包まれた「神の壺」というもの。
悠久の時を経て鍾乳石と一体化した壺はかなり貴重なものだろう。
となりに、新しく神の壺ができるように現代の壺を鍾乳石に包まれるように実験的に設置されていた。
もちろんまだ全然包まれていなかったけれど、いつかは神の壺のようになるのかなぁ・・と、ちょっとおもしろかった。
夕方、夢の温泉という温泉旅館で日帰り湯を浴びた。
家族風呂が1900円とお手頃な価格。
砂利の駐車場も広々。特に区画がないようで中型トラックでも停めやすかった。
泉質は無色透明だがほのかに硫黄の香りがして、いい感じ。
旅館自体もこじんまりとした風情ある宿だった。
「道の駅やす」まで移動。
高知のソウルフードとしていろいろな観光売店で推しているミレービスケットを購入。以前にも買ったことがあるが、どこにでもありそうな味なのになぜかくせになる。妙に旨いのだ。柚子ジュースとともに喫食。
ここでちょっとトラックの内部を紹介。
今回の旅前にカウンター席の前のカーテンを新調した。
北欧の木綿のファブリックの上下に細い木の棒を通してタペストリーのように窓枠にひっかけてカーテンとして設置してみた。
カーテンのよりスッキリして、奥行きが少ないカウンターでもうるさくなくて使い勝手が良い。
これは商品車にもフィードバックできそうだ。
カウンター周辺の解説。
カウンターの上には細長い窓があって、景色を見ながら食事ができる。大型トラックの荷室の床はかなり高い位置なので、この窓を開けても外から覗かれることは無く、人の目線はまったく気にならない。
椅子は固定式ではなく、折り畳みの椅子を使っている。
使わないときは畳んで壁に収納するので、床面が広々使える。
窓の上には大きな天井収納があり、着替えやパジャマ、窓の目隠し&断熱パネル、パソコンなどの小物、扇風機などの季節の備品を収納している。
ここで晩酌スタート。アテはひろめ市場で買った天ぷら盛り合わせ。
天ぷらといっても、要は練り物なんだよね。
こっちでは練り物の事を天ぷらっていうのかな・・。
レンチンするとほのかに海の香りもして、ビールのお供にぴったり。
〆は市場で買った牛肉で肉野菜炒めを作って夕食とした。
ウチの奥さんは出先でまで食事の準備に時間を割きたくないというドライなタイプの人なので、車内での料理は本当にさっと炒めたり、ちょっと炙るとか、簡単なものしか作らない。
でもこういう現地っぽい総菜をレンチンして温めるのは、車中飯の王道。
見た目は豪華じゃないけど、手軽だしお手頃価格だし、ほんとに文句ナシに楽しい食事だ。
(でもせっかく長さ180㎝奥行き60㎝の広いキッチンを作ったのだから、もう少し活用して欲しいというのも本音だったりする・・(^^;))
泊った「道の駅 やす」は電車の駅に併設された道の駅なので、電車で少し観光してみることにした。
「ごめん・なはり線」というギャグのような名前の路線で、数駅先の赤岡駅近くに「絵金蔵」というニッチな美術館をネットで見つけたので早速行ってみることにした。
電車は高架の上を走るので海が良く見える。
しかも観光用なのか、窓がない展望デッキ付きの車両もあり、ガッツリと大海原を眺め潮風を頬に感じながら乗車できるのだ。
子供に戻ったみたいなワクワク感がたまらない。
(時期的にすごく寒くて、私は数分であたたかい車内に戻ってしまったが、奥さんはずっとテラスで頑張っていた。なんか変なところで根性出すんだよな・・、ある意味尊敬。)
道の駅がある、やす駅から赤岡駅までの車窓の旅を終えて、徒歩数分の「絵金蔵’(えきんぐら)」へ。
マイナーな美術館で、入館料は大人520円とお手頃。内容はというと・・
「絵金」とは土佐藩家老の狩野派の御用絵師「絵師金蔵」のこと。
金蔵は贋作事件に巻き込まれ城下追放となり、親戚を頼りこの赤岡に移り済んだ。
そこで酒蔵をアトリエとして芝居絵屏風などを描き人気を博すことになる・・・。
作品はふすま2枚分程の大きさで、ダイナミックな筆使いに極彩色で描かれたダーティで迫力ある作風だ。
館内では暗闇の中にろうそくで照らされたような演出で展示されている。
なんとなく退廃的な怪しげな雰囲気の美術館だ。
コロナ渦で中止だったが、本来は各自提灯を手に持ち館内を見学できるらしい。すごく良い演出なのに残念・・・。
展示品は現物保護のために大半がレプリカだったのは残念だったが、しかたないかな。
ちょっと不完全燃焼な見学だったが、まあこれはこれで楽しかった。
美術館の周辺には古い商家が数軒残っているので、美術館で散歩マップをもらい、散策した。
規模は小さいけれど、なかなか楽しい街散歩だった。
そういえば、平成の大合併の前は国内でこの旧赤岡街は一番小さい街だったそうだ。「日本一」という冠が付くとスペシャル感がある(^^;)
美術館で貰った街歩きマップに「中日そば(ラーメン)」というご当地グルメの情報を発見。
うどんのつゆ&ラーメンの麺なので、中国「中」と日本「日」で中日(ちゅうにち)そばというらしい。
「ときを商店」という店で食べれるのだが店に行った時間がちょうど大量の仕出し弁当を配達するところで、忙しい中中日そばと名物ちりめんおこげを作ってもらった。
店内は八百屋のような弁当屋のような食堂のような、とらえどころのない雰囲気だが昭和の古き良きムードが漂う。(八百屋コーナーで袋入りのみかんを買った)
ご夫婦で営んでいるようで、ご両人とも優しい人柄がにじみ出ている。
中日そばとは、昔からこの地はちりめんが名物でそのゆで汁に麺を入れたのが発祥らしい。
ちりめんの旨味たっぷりのスープは素朴ながら塩味もしっかりしていて味わい深い。
ちりめんおこげもたっぷりのしらすの上に香ばしいおにぎりがドンと乗っていて、これはうまくないわけがない!(笑)
行きと同じ電車で道の駅やすに戻り、地元の野菜を少し買った。
経営母体が茄子農家だそうで、そのナスを使った焼きナスアイスというのを食べてみた。
ほんのり茄子味・・。あくまで、ほんのり・・(笑)
今回の旅の目的地は宮崎・高千穂なので、あまり寄り道もしていられないのでそろそろ九州方面に舵を切ることに。
仁淀川沿いに「そらやま街道」という山道を愛媛方面に走ると、「道の駅 土佐和紙工芸村クラウド」という道の駅があったので、休憩がてら寄ってみた。
体験工房に目が無い奥さんはさっそく「土佐和紙の折り染め・絞り染め」を体験。
1つは和紙をくしゃくしゃっと丸めて軽く皴を作ってから、幾何学に折って、ちょんちょんと角々に染料を湿らせると、万華鏡のような幾何学模様が広がる折り染めで、仁淀ブルーと言われる仁淀川のブルーを表現したそうだ。
2つ目は輪ゴムでランダムに絞って模様を作る絞り染めでヒマワリの花壇をイメージしたのだとか・・
自由に染色したあとは先生が洗ってアイロンがけして仕上げてくれる。
出来栄えはかなり気に入ったようで、家に帰ったら額縁に入れて装丁するそうだ(^^;)
愛媛には以前に車中泊で道後温泉など行っているので今回はサクッと観光スポットは1件だけに絞って、「タオル美術館」へ行くことにした。
愛媛・今治といえばタオルが有名だ。きっとミュージアムショップがあるだろうから車中泊用に上質なタオルを何枚か買おうかと思っていたのだが・・・。
ミュージアムショップというより団体客御用達の大型売店だった。
観光バスで団体さんがどさーっと来てご近所さんに配るためのお手頃でキャラクター柄のタオルなどが主流で、触手が伸びなかった。
館内は「ムーミン展」やキャシー中島さんの「ハワイアンキルト展」などが開催されており、かなり女性向き。
もっとバリバリの本格的な機能的なタオルを期待したいたので、ちょっとガッカリ。
タオルを織る機械などの展示はそれなりに楽しめまたが、展示物などはファニー系の方が幅を利かせている感じ・・。
ちょっと思っていたのと違ったなぁ。
ハンドタオルを2枚と食品計のお土産を買って早々に退散(^^;)
海岸沿いを走り「道の駅ふたみ」に到着。
明日はカーフェリーで九州へ上陸するので最後の四国泊だ。
高知のひろめ市場で買った生シラスを肴に早めの晩酌を楽しみ、明日の九州に備えて就寝も早めに。
ちなみにこのシラス、味が濃厚ですごくおいしかった。
「道の駅ふたみ」は間の前に海の眺望が広がる絶景のロケーション。
砂浜にオブジェがあり、夕陽を眺めるには素晴らしいスポットだ。
駐車場はさほど広くはないが、バックで留めて、リアのゲートを開けると海バーーーんの景色が広がる。
(画像左上)の白いトラックが私のキャンピングカー。こう見ると、やっぱりデカい(^^;)
翌朝は「道の駅八幡浜みなっと」まで走った。九州へはこの八幡浜からと佐多岬の突端になる三崎港からと2カ所からカーフェリーが出ている。
今回は三崎港から乗りたいので、八幡浜では道の駅で刺身、ミカンジュース、じゃこ天などの買い物だけした。
ミカンジュースの種類がハンパなく多くてびっくり。
後で知ったのだがここには水道からミカンジュースが出てくるというサービスがあるらしい。ミカンの産地らしい志向だ。
知らずにスルーしてしまって無念・・
四国最西端の佐多岬に向かっていよいよ九州に近づく!
途中で「道の駅 瀬戸農園公園」に寄った。
この道の駅は昔、アメ車ダッヂのキャンピングカーに乗っていた時にで寄ったことがある。
駅のスタッフさんに「車中泊するなら道沿いじゃなくて奥に静かな駐車場がありますよ~」と、優しく声がけしてもらった。まだ車中泊初心者だったので、すごくうれしかった思い出がある。
その時は開店中には滞在しなかったのでお金を落とせなかったので今回は愛媛のゆるキャラ「みきゃん」のお財布と手作りバスケットを購入した。
佐多岬のほぼ先端にある三崎港にある国道九四フェリー乗り場に到着。
腹ペコだったので、売店で宮崎名物「とり天」の弁当を食べるという軽いフライングをしてしまう(^^;)
肉が柔らかくて美味しかった。
この国道九四フェリーというネーミング、変わってるなと思ったのだがこの航路は国道197号の海路部なのだそう。なるほど。
佐多岬のほんとの突端までの数キロは海上から眺めることができる。尾根に沿って続く風力発電のプロペラがまるで見送ってくれているようだ。
九州の佐賀関港までは約30kmで1時間余りで到着した。
いよいよ今回の旅の目的地九州に上陸したが、すでに旅を初めて5日目(^^;)
寄り道にも程があるのだが、これも自由気ままな車中泊の醍醐味! のんびりゆっくり気の向くまま・・だ。
上陸してほどなく「道の駅さがのせき」で寄り道。ネット情報で人気だったたこ焼きを食べてみた。
大きいタコとクリーミーな生地、オタフクソースより切れがあるソースもナイス。
一緒に道の駅スタンプ帳九州版を購入した。
上陸したのは大分県だったので、さっそく温泉に寄ってみることにした。
目的地は宮崎・高千穂なので多分大分の観光はここ1カ所になるだろう。
落ち着いた雰囲気の「臼杵(うすき)湯の里」の家族風呂に入湯~。ほんのり硫黄の香りがして、ぬめりのある肌触り。
あ~さすが温泉県。サクッとネットで探した湯処だが、大当たりの素晴らしいお湯だった。
九州1日目の宿泊地は宮崎県の「道の駅 北浦」。
私たちはトラックベースのキャンピングカーなのでいつもパーキングはトラックエリアに停めるのだが、この道の駅のトラックエリアは夜中でも出入りが多くて、かなり煩かった。
うち1台だけがシーンとしていて、周りは爆音の高速道路のSAの小型版のような状況・・・。 しかないんだけどね・・。
今回ばかりは普通車エリアに移動したかったよ・・(涙) だって普通車エリアはガラガラなんだもの・・。トラックエリアだけ満車状態・・。
夕食は道の駅で買った刺身で海鮮丼。あとはじゃこ天を軽く温めていただいた。
文句なしに、旨い!!
「道の駅 北浦」の立地は砂浜ビーチまで徒歩2分くらいの海沿い。
敷地はビーチに隣接しているが、間に施設があるので、目の前に海ドーーンというわけにはいかなかった。
出発6日目にしてようやく目的地の高千穂エリアに突入!
まずは「道の駅 高千穂」に向かう。
宮崎随一の観光エリアにある道の駅だけあって、観光情報は充実していた。
駐車場の端に天手力男命(あめのたぢからおのみこと)のオブジェ大きな石像があり、神話の里の雰囲気を盛り上げていた。
駐車場はあまり大きくない道の駅だがトラックエリアは一台も停まっていなかったので、一旦ここのトラックエリアに駐車してレンタカーかレンタサイクルでも借りようかと思っていたが、もう予約でいっぱいのようだったので、とりあえず歩いて行ける範囲を観光することにした。
まずは「高千穂神社」へ。
有名な神社だが、これといった見所があるような感じでもなく、参拝した後に恒例の御朱印をもらってものの20分ほどで終了してしまった。
滝高千穂峡の一番のスポットはさっきの鴨がいた池から流れ落ちている「真名井の滝」だ。
ボートを漕いでみんなこの滝の周辺でぷかぷか浮いている。
この滝は日本の滝百選にも選定されていて、天孫降臨の際に天村雲命(あめのむらくものみこと)が水種を移した「天真名井」の水が滝となって流れ落ちているのだと神話にも登場するパワースポット。
ボートから仰ぎ見る滝はスペシャル感があり、柱状節理の様子も目の前に大接近できて、5000円の価値アリ。
緑の季節だったらもっと美しい絵になるのだろうけど、夏場の九州は暑がり夫婦には鬼門なので、冬の景色で我慢。
だが冬でも、値千金の景色だ。遊歩道から見下ろしても、ボートから見上げてもほんとうに飽きることが無い独特な景色だ。
遊歩道を歩いて、ボートを漕いで、丁度お昼時。
高千穂神社近くまで戻り、ネットで評判の「ともえまる食堂」へ向かう。
1組だけ並んでいたがすぐに入店。「チキン南蛮定食」と「鶏炭火焼定食」をオーダー。
チキン南蛮は柔らかくて、炭火の方は香ばしくてとても美味しかった。炭火焼はカウンター席から焼いているのが見えるのだがかなり激しく焼いており、仕上がりも真っ黒。一瞬、焦げすぎ?と思ったが食べてみると、香ばしさが口いっぱいに広がり、旨い~。おそらくチキン南蛮は宮崎ではどの店でもハズレ無しで旨いだろうから、この店では炭火焼がおすすめだ。
午後は「天岩戸神社」エリアに車で移動。
神社には西本宮と東本宮があり、サブ的な東宮の駐車場は空いていて中型トラックでも楽に停めることができた。
最初に東本宮を参拝してからメインの西本宮へ向かう。
宮司さんの案内で天岩戸を望むことができるのだが、想像以上に小さい。川向うなので遠くてよく見えないし、インパクトは少ないかな。
撮影もNGなので、脳裏に焼き付ける。
でも、通常フリーではいけないところなので、ありがたみはあったかな。
案内は拝殿横で待っていれば30分毎くらいに無料で行われているので、ぜひ参加することをおすすめする。
その先の、天安河原へ向かう。
川沿いをしばし歩くと大きな洞窟がぽっかり口を開けている。入り口周辺には無数の小石が積み重ねられており、空気がさー--っと変わる。
中には質素なお社が鎮座しており、並々ならぬオーラを放っていた。ここは細かな知識がなくともとにかく行けばわかる迫力があった。
〆に、少し高千穂神社の方面に戻り、「槵觸(くるぐし)神社」に参拝。
高千穂神社で御朱印を頂いたときにこちらの神社の分も頂いていたので、順番が逆になってしまったが一応最後に立ち寄って参拝した。
あまりメジャーではないようで、人も少なく質素なのだがやっぱりすごくオーラを感じる。
「神話の里」おそるべし・・。
山深い高千穂から海まで走って、この日の宿は「道の駅 日向」。
四国の道の駅やすで買っておいた野菜ちっチャイ菜(白菜)と地元スーパーで買った豚バラをしゃぶしゃぶ風にさっと茹でて夕食にした。
ちっチャイ菜は柔らかくて甘みもあって、バラ肉を引き立てていて美味しかった。
翌朝、いよいよ7日目を迎える。
朝、早めに出発して海沿いに建つ「大御(おおみ)神社」へ参拝。
8時前に着いたので誰もいない静かな境内を歩き、日本一大きいといわれるさざれ石を拝んだ。
過去の台風の塩害で傷んでしまった屋根銅版の寄付を募っていたので1枚奉納してきた。
銅板の裏側に油性マジックで住所氏名を記して、2000円と一緒に収める。
ほぼ隣接する場所に「鵜戸神社(龍宮)」の看板があったので行ってみた。
洞窟の中に真っ赤な鳥居があり、その奥のお社の手前から外を振り返ると天に昇る龍の姿が現れるという珍しい場所。
宮崎は「何となく何かに見える=想像力が膨らむ=神話の里」という図式が成り立っているよう(笑)
ちゃんと「ここに立って振り向いてください」という案内板があり、その通りに振り替えると、ちゃんと見える~(笑)
左の3連画像の一番右側のがその龍の姿。
(ちょっとでも位置がずれると見えないのだ3連画像の中央がそれ)
海沿いを少し南下して、「美々津重要伝統的建造物群保存地区」へ向かう。
多数のユーチューバー達が紹介していて、行ってみたい場所だったのだ。
江戸~明治時代に廻船「千石船」をメインに経済や文化交流でさかえた港町で、「日本海軍発祥の地」なんて碑も建っている。その昔、神武天皇がここから船出したらしい。さすが宮崎、ここにも神話が・・。
今まで行った伝統的な街並みは川沿いや山間が多かったが海沿いの町並みもすごくいい感じ。高台から見下ろすと当時の面影が浮かぶ。
家々に千石船をモチーフにした木彫りの郵便ポストがあって、奥さんは見つけるごとに「可愛い郵便受け!」とはしゃいでいた。
美々津でも屈指の繁栄をした廻船問屋河内屋を修復した「歴史民俗資料館」は見ごたえ十分。
神武天皇が大和の国に東遠したときに献上したという由来がある「お船出だんご」を買ってみた。
2つ買っから、「お切りしますかがら一つはここの広間で食べていきませんか?」と言っていただいたので、お言葉に甘えてみた。
中庭を見ながら冬のポカポカ陽気が心地よい。だんごはたっぷりのきな粉をかけて頂くのだが、もちもちしていて美味しかった。
もう一つは旅の途中でおやつとして食べよう。
さらに海沿いを南下し、青島神社に向かう。(宮崎県の海沿いには立ち寄りたい神社がたくさん! とても1回目じゃ寄りきれない)
弥生橋を渡った先の小島に神社があり、「青島」全体が境内のようだ。
橋の手前にいたトゥクトゥク(地元有志のボランティア?)に乗って橋を渡り島に上陸した。
少し観光ガイドのようなこともしてくれて、料金は観光保全のための寸志。とのことなので1000円募金した。
砂浜を歩いていくと大きな鳥居をくぐる。
元来、神社とは神聖な場所なのだが、若干不謹慎な言い方だが、この青島神社はアミューズメント要素が強い。
まず、橋の手前にはインスタ映えしそうな黄色いポストがある。青島神社がお祀りしている山幸彦(やまさちひこ)と豊玉姫(とよたまひめ)が古事記の中で文通(恋文)をしていたと記されていたことから設置されたそう。恋愛成就のご利益があるのかな?
境内には自分でセルフお清めができる「祓串」が設置されていたり、願いを唱えて素焼きのお皿を投げる「天の平瓮投げ」や木製のサイコロを転がして運勢を占う「賽の目神事」や射的のような「祈り的」、魚釣りのようなおみくじ等々、開運コーナーが盛りだくさん!
自然要素に関しても、うっそうと茂る亜熱帯の森があり、何といっても島の周りは大規模な「鬼の洗濯板」に囲まれていて、干潮時には荒々しい砂岩層が姿を現す。
もうお腹一杯になる楽しい神社だ。(ちなみに御朱印もかなりカラフル)
しばらく洗濯岩の上を散策したのだが、ちょうど潮の流れで鬼の洗濯岩が海水に沈む時間帯で、岩の端に立っているとぐんぐん波がこちらに向かって前左右方向から押し寄せてくる。なかなか迫力あるシーンだった。
青島神社でかなりの時間遊んだので、早くも夕暮れ。
帰りは橋を歩いて渡り、橋のたもとの土産店でフレッシュ・マンゴージュースでのどを潤した。
濃厚でマンゴーそのものを食べているみたい。美味しかった。
7日目の宿は海の眺望がすばらしい「道の駅 フェニックス」。
都農神社の隣の「道の駅 つの」で買った蒸しパンをアテに缶ビールで晩酌。この蒸しパン、ほのかな甘みと中身パンパンなしっかりとした食べ応えがある生地ですごくおいしい。ほかにチキン南蛮や天ぷらなどのお惣菜も肴にのんびり晩酌タイムを満喫。
〆は恒例のうどん(簡単なので奥さんの定番)。
チキン南蛮は本当にハズレ無しで旨い。少しづつ味付けも違うので飽きも来ないのだ。
道の駅フェニックスは夕陽が綺麗で、写真を撮っている観光客がちらほら。
そういえば、途中でミカンを何回か買ったのだが、これもまたハズレが無くでどれもおいしい。
甘みと酸味の割合が品種によって個性があるのだが、みなそれぞれに旨い。
奥さんは助手席でミカンをジュース替わりに無限に食べていた(^^;)
みかんは車内の冷蔵庫で冷やすとさらに美味しい。
このキャンピングカーには約70リットルの大きめの冷蔵庫を積んでおいてよかった。
あとは、朝にみかんを食べるのもおすすめ。昼間の倍くらい美味しく感じられるのだ。
とにかく四国・九州と移動中にミカンを切らしたことが無いくらい奥さんはミカンを買っていた。
8日目は今回の九州の2つ目のお目当てスポット「鵜戸神社」へ。
インスタ映えスポットしても人気の超有名物件だ。
ここには一番近い第一駐車場ではなく、少し離れたところに大型車専用の駐車場があるので中型トラックサイズのキャンピングカーでも駐車場所には困らなかった。2から3分歩くのだが道程も散策がてらに楽しく歩けて苦になる距離では無かった。
こういう有名物件や城関連は観光バス用の場所がほぼ間違いなく確保されているので、安心。
さっそく真っ赤な鳥居の群れが目に飛び込んできて、テンションが上がる。
海に向かって鳥居をくぐりながら下って行くと大きな洞窟が現れ、その中に朱塗りの本殿がある。
海岸&洞窟は宮崎のデフォルトなのか?すごく多いように思う。
洞窟の中には「お乳岩」という乳房に見立てた岩があり、たえずしずくが落ちている。
これは、豊玉姫が御主祭神の育地のために両乳房をこの洞窟にくっつけていったという神話が残っていて、安産や育児の守り神として信仰されているとのこと。
御主祭神は豊玉姫がくっつけて行ったお乳岩から滴り落ちる水でつくった飴を母乳がわりに育ったとされ、この水を作ったおちちあめという飴が売られていた。きっと飴一袋は食べきれなさそうなので、1杯100円のおちちあめ湯というのを飲んでみたが生姜湯のような味わいだった。
やはり想像通りに激甘だった・・( ̄▽ ̄;) でもしょうがの味が利いているので、飲みやすかった。
大きな亀岩の輪の中に運玉が入るとご利益があるというアトラクションに参加(笑)
奥さんが挑戦したが、残念ながらひとつも入らず・・残念。
その腹いせか?(◎_◎;)、海老の姿のおみくじや、「招福うさぎ」といううさぎの開運グッズなど、およそ鵜戸神社とあまり関係のなさそうなグッズを買い漁っていた。
奥さんはこの「釣る系」のおみくじが大好きで、鯛、かつお等々コレクションしている。
境内には愛嬌のある顔つきの狛犬や日光東照宮のような極彩色の鯉の川登りの彫刻など、細かく見ていくといろいろ楽しい神社だった。
お昼ご飯を調達しようと、「道の駅 めいつ」に寄ってみた。
開店前にレストランに長蛇の列!しかも地元民比率が高そう。きっとコスパがいいのだろう。
私たちは売店で全国fish-1グランプリで1位の伊勢えびずし弁当とマグロのあら煮を買ってキャンピングカーの中で食べた。
1000円の伊勢えびずしといっても炊き込みご飯の上に半身の茹で伊勢海老がのっていいるもの。
味にインパクトはないが普通に美味しい。とはいえ、窓から港の風景を見ながら食べたので、全体的にはご当地の雰囲気wが楽しめる車中飯だった。
次はトロピカルな植物に彩られた「道の駅 なんごう」に寄ってマンゴーパフェを味わった。
パフェは角切りのマンゴーの上にマンゴーソフトがのっているマンゴーづくし。
少し高外から海を見下ろすロケーションで、冬なのに南国ムード満開の道の駅だった。寒冷地住みの私たちにとって、夢のような場所だ(笑)
トラックだと駐車スペースの関係で、トイレなどの休憩スポットがどうしても道の駅中心になってしまうので、道の駅に立ち寄る比率が高い。
その分どうしても散財してしまうのだが、小回りが利く車だと次の観光スポットまで急いで移送しがちな遠征車中泊が、のんびりゆっくりした旅路になって、これはこれでいい感じ。
そしていよいよ宮崎県最南端の都井岬へ。
ここには以前にダッヂのキャンピングカーでも来たことがあるのだが、今回はここで車中泊にトライしてみたくて再訪した。
岬にあるゲートで400円の環境協力金を払い、生に進む。
ここには国の天然記念物の野生馬「御崎馬」が生息していて、間近で草をはむ姿を眺めることができる。
岬の先端には都井岬灯台があるのだが残念ながら補修中で近くまでは行けなった。
手前の売店で地元農家さんから完熟マンゴーを直接仕入れているという冷凍マンゴーを買った。
売店のおばちゃんに教えてもらったとおりに自然解凍して完全解凍寸前で食べてみると・・・。
あま~いっ! 侮っていたが、今まで食べたマンゴーの中で一番糖度を感じる。これは、旨い!
マンゴーを食べた後、美々津で買った2つ目の「お船出だんご」を食べてティータイムを満喫。
このだんごは1本丸々の干し芋のような姿をしており、中身は弾力があり少しねばつくので切る用の糸が同封されていた。
糸で切り、きな粉をまぶして食べる。
美々津の広間で食べたときの光景が、ふっと思い出され、
この大自然の絶景と真逆のシーンで食べるのもまた楽しい。
このまま昼寝をしていたら車の外で人の話し声が聞こえてきたので、窓を開けてみたら、なんと御崎馬がトラックのすぐ横まで来ていた。
それをカメラに収めようと、駐車場にいた人たちがわらわらと集まってきていたのだった。
その人たちの頭上の窓から私たちは眺めることができた。
きっとトラックの中に人がいて、しかも窓から眺めているなんて外の人たちは全然気づいていないだろう(笑)
振りむいて見上げて窓から私たちの顔が見えたら、多分ぎょっとするよね(笑)
少し雲があったが夕陽も見れて、夜空の月明りの景色を見ることができた。
夕陽も綺麗だったが、海に映る月の光がすごく神秘的できれいだった。
岬の突端からならではの開放感あふれる風景。
駐車場にはトイレもあって、街頭も1つだけだがある。絶好の車中泊スポットだ。
ただし時折強い風が吹くので強風の日は避けたほうがいいだろう。
朝、起きたら駐車場に2台車中泊らしき車が停まっていた。やっぱり車中泊スポットとして認知されているのかな。
朝は曇天で朝日の景色は見ることができなかった。
サンドイッチで軽く朝ごはんを済ませて、そてつ自生地を散策。
鳥居があるのでよく見て見たら崖の上の方にお社らしき姿が小さく見えた。御崎神社といって航海安全&縁結びの西暦708年創建だそうだ。
そのあとも、のんびり闊歩している御崎馬の姿をちらほらと眺めながら岬を後にした。
これで今回の宮崎県の観光はおしまい。
ここまで来たので鹿児島県にも少し立ち寄ることにした。
以前にダッヂのキャンピングカーで桜島エリアは観光したので今回は超有名スポット「霧島神社」に行った。
この日は日曜日で神社周辺は結構渋滞していた。大型トラックで停められるかちょっと心配だったがここでも大型バスエリアに優先的に入れてもらえ、自家用車の順番待ちを追い抜く形で駐車させてもらえた。なんだか、申し訳ない・・。
周辺は丁度紅葉の見ごろで、綺麗だった。
境内はコンパクトでご神木が高くて立派だった。
本殿と拝殿が国宝に指定されたると決まったとのことで、「祝・国宝」という旗がたくさん掲げられていた。おめでとう!
裏手に山神社という別の神社があり、ちょっとした散策路のようになっていて、ここまでくるとあまり人もいなくて静かですごくいい雰囲気だった。
お腹が減ったので「道の駅 霧島」で昼食。
丁度昼時で少し混んでいたがここの駐車場には誘導員がいて、トラックを停めやすい場所に誘導してくれた。
実際に中型トラックでも、心配していたよりも駐車場は困ることが少ない。
とはいえ、もともと難しそうな場所は避けてルートを決めているのだが、それにしても想定外に苦労するということは少ないように感じる。
鹿児島と言えば黒豚!ということで、黒豚のとんかつ定食と奥さんはカツ丼をオーダー。
道の駅だからさほど期待はしなかったが、想像以上に美味しかった。
トンカツの衣はサクサクで肉の甘みも濃い。
今夜の酒の肴用に郷土料理の「がね」というさつまいもの天ぷらのような総菜も買った。
これ以上南下するとさすがに帰りの日程がきついので、北上する。
(鹿児島県の観光はこの霧島神社のみ。今度鹿児島県もゆっくりと廻ってみたいな)
九州自動車道で熊本・阿蘇を目指す。
熊本ICで降りたところで、睡魔に負けて阿蘇近くの「道の駅 大津」で宿泊。
少し仮眠して、寝る前に買っておいたクロワッサンたいやきを買って、一服。
酒の肴用にかった総菜は車中飯のそばと一緒に夕食のおかずに変更。そばには大津の特産品の唐芋の天ぷらをトッピング。
サクッと食べて、爆睡したのだった。
旅は10日目に途中、九州でも大好きな阿蘇エリアに途中だ。
まずは「道の駅 阿蘇」の寄りレンコンコロッケなど総菜をゲット。
この道の駅は電車やバスの駅、温泉、コインランドリーなどたくさんの施設が併設しているので、通常の観光のみならす車中泊にも便利場場所なので、平日なのにスゴイ賑わいだ。キャンピングカーも他のエリアに比べてダントツに多い気がする。
ここから車で10分ほどの赤牛丼の人気店「いまきん食堂」に行きたいのだが中型トラックでは駐車場が難しいだろうと、バスで行くことにした。
バスの本数はさほど多くはないのが先を急いでいるわけでもないので、たまには路線バスの旅もいいだろう。
バスに揺られて15分ほど徒歩2~3分でいまきん食堂に到着。受付したら、なんと2時間待ち。
となりに「おしま屋kaguカフェ」というカフェがあったので入店してみると、いまきん食堂と連携していて順番がきたらカフェのスタッフが教えてくれるシステムになっていた。
なのでカフェもそれなりに賑わっていて、食堂・カフェ・観光客がwin win winの関係になっていた。
小雨交じりだったのでこのシステムはありがたかった。
カフェ内には女性ウケしそうな小物がたくさん販売されており、奥さんはマグカップを買っていた。
メニューはあまりないが美味しいパンとアイスがセットになったデザートとカフェオレを注文。
玄米のアイスが美味しかった。
いよいよ入店!
あか牛丼はレアな焼き具合で肉の柔らかさと甘みを存分に堪能できて絶品。
温泉玉子を崩して、たれの染みたご飯と一緒に食べるのもおいしい。
赤身の旨さに開眼した!
もう脂ギッシュなカルビより、旨味重視の赤身肉が美味しく感じるお年頃なのか・・( ̄▽ ̄;)
ネット上で予約すればテイクアウトもできるらしいので、キャンピングカーでちかくまで来れる場合にはおすすめかもしれない。
行列で有名な店だが、次回も絶対に阿蘇に来たら立ち寄りたい店だ。
おすすめです!
近くに地元密着型スーパーがあったので今夜のおかずを仕入れに寄ってみた。
ちゃんぽんのスープと具、麺のセットが売っていたので買ってみた。
キャベツなどの野菜を用意するだけで簡単に本場の味が楽しめて、調理も簡単で車中飯にもってこいだ。
道の駅で買った総菜と共に美味しく頂いた。
実はこのスーパーでのんびり買い物しすぎて、帰りのバスの時間にギリギリになってしまい、バス停まで久々に全力疾走した。
乗り遅れたら40分くらい待つので必死で走ったのだ。車社会の地域に住んでいるとこういうバス停まで走るのも非日常で楽しいものだ(笑)
立ち寄り湯施設「阿蘇坊中温泉 夢の湯」で温まってコインランドリーで洗濯をして、充実の車中泊を満喫。
(夢の湯には別棟で家族風呂があるのだがその日はあいにくの休館日だった。残念。)
トラックエリアは自分たちだけだったので、静かで快適な睡眠だった。
11日目、この日は阿蘇の大自然を満喫するつもりで、火口付近まで行ったのだが最近噴火があり交通規制がかかっていて、火口付近までは行くことができなかった。
でもそこまでのドライブでは雄大な阿蘇の景色を十分に満喫できた。放牧された馬も柵際まで寄ってきて愛嬌が良い。
「草千里」というなだらかな草原では乗馬も楽しめるようで、一列に並んでスタンバっている馬たちが可愛かった。
草千里にはカフェや土産店、博物館が並び駐車場は有料なのだが、1カーブ手前の道沿いに展望デッキがあり、ここは無料駐車なのでこちらに停めた。
ほぼ同じ景色が眺められるのでこちらに停めるのがおすすめ。空いていればトラックでも十分停められる。
私は関東甲信越エリア在住なので、山岳ドライブといえば信州のビーナスラインに馴染みがあるが、西の横綱は間違いなく阿蘇だろう。
大観峰からの景色は日本でないようなスケールの大きさ、陽の傾きで変化する大陸的でダイナミックな景色はとても印象深いものだ。
阿蘇に来たのは2回目だが前回も今回もどうも急ぎ足でお約束のスポットだけを寄る行程になっていまう。
帰宅して写真を見ていたら「なんでもっとここでゆっくり滞在しなかったんもだろう・・」とすごく後悔した。
次回こそは草千里の遊歩道を散策したりしてもっともっと阿蘇の魅力をかみしめたい。
九州は毎年訪れたいと思うほど大好きなエリアなので、次回は絶対に阿蘇三昧を楽しむぞ!
お寒かったので大観峰の売店でたかなめしとあたたかいそばを喫食。
デザートに「いきなり団子」というのを食べてみた。あんことサツマイモを求肥で包んだおだんごで大分名物とのこと。
蒸したてなのであつあつで美味しかった。
この先は北上して街道沿いにある温泉宿「亀山の湯」の家族風呂立ち寄った。
ここは入浴した客は無料で地獄蒸しを利用できるという嬉しいサービス付きだ。やったー!
受付をしたら少し待ち時間があるとのことだが放送で車のナンバーで呼び出してくれるので、車内でのんびりと待つことができた。
風呂は、客が入れ替わるたびに新しい湯と交換している。
湯がたまる迄少し待つが鮮度抜群の温泉で、湯量豊富なのがうかがえる贅沢な湯浴みだ。
湯上りは地獄蒸しタイム。貸出の網があるので食材だけ持ってくれば利用できるようになっている。
本来は地獄蒸しはそれなりの料金がかかるものなので無料で利用できるのはかなりポイント高い。
さっそく冷蔵庫にあったキャベツと豚肉、卵を出してきて地獄蒸しを堪能。
知ってたらもっとたくさん食材を用意してきたのに・・今後は少し冷蔵庫に多めに食材をストックしておこう。
11日目になって排水タンクやゴミが溜まってきたので、湯布院のRVパークを最短時間で利用することにした。(目の前が自衛隊施設だった)
1時間300円で(ゴミ袋場は別途有料)で水・ゴミ関係がすっきりするのは嬉しい。
もう少し停めて湯布院観光という手もあるが、湯布院は何度か訪れたこともあるしそろそろ帰りのスケジュールが押してきているので今回はパス。(四国でのんびりしすぎたかな)
この日の宿泊は「道の駅 うきは」。
夕食は昨日のちゃんぽんの具の残りと道の駅阿蘇で買った総菜と納豆、みそ汁と、質素なメニュー。
翌朝はスーパーで買ったポテサラをトーストで挟んだだけのホットサンド。
車中泊も10日を過ぎると車中名はだんだんおざなりになってくる気がする・・
奥さんはもともとあまり料理好きではないのだが、少し疲れも溜まってきたのかな。
「道の駅 うきは」は地場産の野菜がとても豊富で、特に柿は特設コーナーがあるほどの充実ぶりだ。
これはさぞかし旨いのだろうと一袋買ってみた。
駅舎の裏手に謎の案山子が展示されていた。
12日目、関門トンネルを抜けて本州・山口県に上陸した。
唐戸市場に寄ったのだが午後1時になっていたので、市場はほぼ全部店じまいしていた。ショック。
結構楽しみにしていて、トラックも無事に大型エリアの駐車場に停めれたのに、収穫無しか~。
手ぶらで帰りたくないので、かろうじて開いていた店でふぐ刺しを買って、早々に出発した。
気を取り直して、山口県第二の目的であるドライブイン「みち潮」へ。
ここは長距離トラック系ユーチューブでも有名な人気の店。駐車場には高速のSAのように大型トラックが群れを成して停まっている。
10トントラックに囲まれると私たちの中型トラックは子供のようだ。
みちしおの名物貝汁とホルモンうどんを注文。
貝汁はアサリたっぷりのみそ汁で貝の濃厚な出汁を存分に味わえる。
ホルモンうどんはかなり油ギッシュで奥さんはあまり食べなかった(^^;) 味つけはすごくおいしんだけどね。
あとはふぐ天とチャーハンをシェアして食べて、おなかいっぱい。
敷地内に温泉施設もあるので、車中泊にもおすすめのスポットだ。
山口県を海沿いに北上して角島大橋へ。
夕方になっていたので、とりあえず一旦角島に上陸してそこの駐車場で車中泊しようとしたのだが、島の道には木々が生い茂り高さ3.3mトラックの上部に枝が当たってしまいそう。
狙っていた駐車場には行けそうもなかったので、とりあえず島を少し走って観光した。
北側の「牧崎風の公園」では放牧されている牛の姿を見ることができ、ダルマ菊という背が低いマツバギクみたいな花が自生していて綺麗だった。
一通り巡った後橋を渡ってもどり、近くの「道の駅 北浦」で宿泊することにした。
「道の駅 北浦」は海の景色が良いのだが風が強かった。
夕食は唐戸市場で買った刺身。
一応名物のふぐ刺しも食べたが、ちょっと寂しいなぁ・・
翌朝、道の駅阿蘇で買ったウインナーとトーストで朝ご飯。
食後は角島大橋に再チャレンジ。
朝から良い天気で昨日のどんよりとした景色とは一転して絶景が広がる。
橋のたもとには、小さな売店と駐車場がある「海士ヶ瀬公園」があり、観光スポットとして車がひっきりなりにやってくる。
海が綺麗でまるで沖縄の海のような色合いだ。
公園の道を挟んだ反対側には展望所もあり、何時間でも見ていられそうな素晴らしい景観を楽しむことができる。
今日も橋を渡り、今度は島の西側にある「角島灯台」に昇ってみた。全国でも16カ所しかない「昇れる灯台」だ。
外壁は落ち着いたベージュ色の石造り。
昇ると風が強いので、帽子など飛ばされないように受付で注意されたが、本当に強風だった。そこからの景色は最高!
隣接する「夢崎波の公園」も散策。ひなびた神社もあり、最果てな雰囲気がしてすごく気持ちが良かった。
午後はインスタで有名になった、赤い鳥居が立ち並ぶ「元乃隅稲荷神社」に向かった。
駐車場は、観光バス用に入れて楽だった。
アクセスは2方向あるようで行きには細い道の方から行ってしまったみたい。帰りは観光バスの後を着いていったら道幅も広くて通りやすいルートだった。(行きもこちらのルートを通りたかった(^^;))
神社自体は重厚な感じはあまりなくて平たく言うと若干軽い感じ(^^;)
信仰よりも絶景での知名度が上回っているようだ。
鳥居の上に賽銭箱があり、運試し的な要素もあるのか、観光客たちは何度もトライしていた。
奥さんは10回目くらいでようやく入り、ご満悦の様子。
御朱印をいただき(すでに書いてあるものを買う)、「大いなり寿司」を買った。
「海の駅 センザ キッチン」の「千石」という店で少し遅めのランチ。
鰺のたたき丼とねぎとろ丼を注文。観光客相手の儲け主義の店かと思いきや、とても丁寧な仕事ぶりの良いお店だった。
2人で約3000円なら納得の内容。隣の売店で以下の一夜干しを土産用に買ってみた。
海の駅発着の遊覧船もあるようなので、次回また山口県メインで再訪して、その時にはぜひ乗ってみたいと思った。
夕方、これで今回の観光は終了~。
気が付けば12日間も四国・九州・山口県を放浪して廻った。
メインは宮崎・高千穂峡のボートに乗りたいという奥さんの長年の希望をメインにした旅だったが、ほかのスポットもとても濃密で大満足の旅だった。
高速に乗って佐波川SAでシャワーを利用して、夕食に広島のご当地グルメ「がんす」と元乃隅稲成神社で買った大いなり、食後のおやつは「道の駅 うきは」で買った柿。そのままここで宿泊。
14日目はひたすら移動の日。
お昼は広島県福山PAでモダン焼きと尾道ラーメン、焼き鯖寿司。
愛知県の豊田上郷SAで宿泊。翌朝はドッグランの元気なわんこ達の声で目が覚めた(^^;)
そして最終日の15日目。新東名の沼津湾沼津SAで昼寝をして午後3時頃に無事帰宅。
最後に土産で持ち買った品々。
今回は15日間と比較的長期だったので土産の数も多め。
個人的には最後の方で寄った「海の駅 センザ キッチン」のいかの一夜干しをはじめ、レトルトなどのご当地の酒のつまみ類が美味しかった。
旅を思い出しながら家で呑む一杯もたまらん。
甘しょっぱい味付けの「ゴングリ」はマグロの胃袋!ホルモンだが魚なのでさっぱりしていて、なかなかの珍味。
他にも「今治焼き豚卵丼の素」も、ご当地のガテン系が好きそうなしっかりした味で美味しかった。
奥さんは八朔の缶詰がお気に入りで、やはり柑橘系は女性ウケするのですね。
お菓子ではハタダの「栗タルト」をお持ち帰りにして頂いた。初代松平藩主がポルトガルから伝わったカステラのお菓子を、生荷をジャムからあんこに差し替えて松山で作らせた殿様菓子が今に使わっているらしい。味もさることながら真ん中の「のノ字」がほのぼのしていて可愛い。
こういう食べ物系の土産は、家に帰ってからも旅を思い出しながら楽しめる2度おいしい土産だ。
九州に行くなら四国経由して寄り道しながら行くのが楽しいですね(スケジュールに余裕があれば)。
今回は中型トラックの旅だったので大分の温泉街など狭い町はスルーしたので、奥さんは近々リベンジしたいらしい。
その時はもう少し小さいキャンプングカーでチャレンジしたいですね。
でも大型トラックならではの大変さはあったものの、室内は都心部のビジネスホテルより全然広々しているので、毎日のかなり疲れはしっかり取れたのは良かった。冬なので日没後の時間も長いのだが車内でユーチューブやHuluなどネット配信見ながらリラックスできる。室内高さが約2mあるので圧迫感も無く、本当に快適だった。
暖房は家庭用のファンヒーターを使ったが、やはり固定や出し入れに若干手間がかかる印象だったので、FFヒーターはつけてもいいかもしれない。
長旅に出ると改善点やメリットが見えてくるので、今回の四国・九州15日間の旅はいろいろな意味で収穫が多かった。
これからも中型トラックの旅を楽しみたい。と思える素敵な車中泊だった。